【連載】プウ美ねえさんのエプロンメモ

「夫ではなく愛人との子どもです」出生の秘密を抱える母は、いつ誰にどう“詫びる”べきか?

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(C)熊田プウ助

家族関係、恋愛、夫婦関係、仕事、結婚、介護、人生……サイ女読者のお悩みに“プウ美ねえさん”こと熊田プウ助が、いつもそばに置いておきたい“エプロンメモ”とともに回答します。

「血液型が合わないので、いつかは話さなくてはなりません」
結婚して17年、中学生を筆頭に3人の子に恵まれ、共働きで時間もお金もありませんが、幸せな生活を送っています。プウ美おねえさまを見込んで相談したいのは、二番目の子どもが生物学的には夫の子どもではなく、愛人の子どもということです。育児と仕事で忙しいためあまり会えませんが、愛人とも12年の付き合いになります。子どもはかわいく、産んだことに後悔はありませんが、産む前に夫に話して離婚するなり、愛人と別れるなりしておけばよかったとは思っています。今思うと、両方と別れたくなかったのでしょう。血液型が合わないで、いつかは話さなくてはなりませんが、どのタイミングで誰にどうやって? と途方に暮れつつ、生活に追われる日々です。愛人との結婚はお互い考えていません。(さんさんさん、43歳)

【プウ美ねえさんからの回答】
 おそらくあなたは、これまでも多くの人にこの話を小出しにして、罪悪感を薄めてきたのだとおもいます。なかには、「子どもがかわいくて、今が幸せならいいことだよ」と言って味方してくれた人もいるでしょう。けれど、それはご家族や、おねえさんにとって1ピコグラムも意味がありません。あなたに何万人の味方がいようと、ご家族にとって1人しかいない奥さんや、お母さんが、不貞をはたらいて、それを自分の安心のために隠していることは変わらないのです。生活に追われることを理由につぐないを放棄しているのも、ぐっときません。そもそも生活に追われていない人などめったにいません。

 「どのタイミングで誰に」話すか、ご心配のようですが、グッドタイミングはありません。つねにバッドです。もしも不貞が発覚すれば、ご家族は苦しみ、その時、あなたの涙や謝罪など、なんの役にも立たないのです。そうなった時のために、あなたは、現金をどっさり用意なさい。ご家族へのお詫びと、現在あなたを幸せにしてくれているお礼の気持ちを表せるだけのお金を、何億でも何兆でも、今から貯めるのです。それまでの間、血液型については、あなたが裏で医者に金をつかませて「そういうこともあり得ます」ぐらいのことを言わせましょう。こんなところで中年ホモに心の安寧をもとめたり、ましてや愛人と会っている時間など、もうありません。自分のおこないを背負って忘れず、仕事と、ご家族への奉仕に没頭すれば、あなたにとっても救いになるでしょう。それを面倒と感じるなら、家族への愛などそれまでです。

【今月のエプロンメモ】
かわいいと思えるお子さんが3人もいるのに、ご自分の悩み捨てたさにその幸せを守れなかったら、パートナーも作れないわがままな中年ホモと同類です。そうなったら、おねえさんのように、人を幸せにできない無能さを恥じながら、みじめに生きるしかありません。

熊田プウ助(くまだ・ぷうすけ)
1969年生まれ、ゲイ漫画家。都内でひっそりと飼い猫と暮らす日々を描いたエッセイマンガ『本日もおひとりホモ。中年マンガ家生活』(ぶんか社)など、著書多数。8月17日に『GoGo!! おひとりホモ☆』(同)が発売。

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