25歳小麦肌ギャルが「ヴィクシー系美女」に変身する正統派のヘアメイク術

 ここまで、「日本国内の、しかも幼稚な精神性の男性にしかウケないヘアメイク」について3回にわたってdisってきました(苦笑)。では、どういったヘアメイクがオススメなのか……? 私は、まさに“世界基準の女”である、ミス・ユニバース日本代表、およびその候補生たちの佇まいを究極と考えています。

 雑誌やテレビ用には、もちろんオーダーされた通りのヘアメイクをタレントさんたちに施します。注文にお応えするのが、私のヘアメイクアップアーティストとしての仕事。でも一方で、一般の女の子たちには、そうしたマスメディア先導型のヘアメイクを真似してほしくないとも思ってる。だって、それぞれの顔に一番似合うヘアメイクがあるはずだから。

 さあ、今日は「活発ギャル」な25歳のyoshikoさんを、メイクで「極上のレディ」に仕上げます。素肌が丈夫で日焼けもし放題というyoshikoさんは、普段は目元を強調したメイクでカラコン有り、直線的な眉毛で若さ溢れる快活な印象。そのままでも十分かわいらしいですが、20代後半になってもこのままのメイクだと、子供っぽさは否めないかも。

「彼氏は派手系の美人が好みなんですけど、私は素の顔立ちが“パーツが派手”なので、ちょっとでも濃いめのメイクをするとただのケバい人になっちゃうんですよ。派手系の美人顔にするメイクってどうやるんですかね?」

 というyoshikoさん。確かに目鼻立ちがくっきりしていて、すっぴんでもさほど普段のメイク顔と変化ありません。では、そんな彼女がメイクによって、「ケバい」ではなく、「しっとり美しい」美女に変身するには? キイワードは、線。「アイライン」と「リップライン」です。

 ちなみにyoshikoさんの理想は、『ヴィクシー』エンジェルのブラジル出身モデル、アドリアナ・リマ。セクシーでカッコ良くてものすごくカワイくもあるラテン美女です。では、yooshikoさんのヘルシー・ビューティな魅力をさらに引き出して、ヴィクシーエンジェル風にいたしましょう!

◎ベースメイク編

 まずはベースメイクから。日焼けを繰り返してきたことでうっすら出来てしまったシミ、ソバカス、そしてニキビ跡も見せない。なのにナチュラルでつるんとした、水分たっぷりの桃肌をつくります。まずは、肌の内側の血液を巡らせるべく、スキンケア化粧品でマッサージをしていきましょう。yoshikoさんは瞳が大きく、クマの出来やすい体質。だからこそ滞った血液を流してあげることは重要です。明るい顔色はこの段階でキマります。

■化粧水
コットンでパッティング

■乳液
指でマッサージするようにつけて。血液を循環させるため指をすべらせながら浸透させましょう

 肌が潤ったら、透明の下地をつけていきます。

■下地
デジタル化にも対応、超おすすめ下地。無色透明で余計な香りもついていないシンプルさだけど、これを塗っただけで肌があっさり綺麗になる! ベタつかず、さらっさら・するっするで毛穴のひっかかりが全くない触り心地が実現します。

■リキッドファンデーション
手の甲に適量を出し、顔の面積の広い部分から塗っていきます。最初におでこ、両ほほの3点に置き、残りをあご、口元、目元、小鼻へ伸ばしていく。最初に出した量で十分に足りるはずだから、足さないこと。これが薄づき美ファンデの鉄則。つけすぎはヨレの原因になります。最後に何もつけていないスポンジで、余分なファンデを拭き取りましょう。

■コンシーラー
かためのテクスチャー。ニキビ跡にポンポンのせて。

■ルースパウダー
チャコットフォープロフェッショナルズ フィニッシングパウダー【クリア】を使用。このお粉はパッと見は白いけれど、肌にのせると透明になるので、肌が真っ白くなるコトはありません。yoshikoさんのような小麦色の日焼け肌にのせても全く違和感ないでしょう? どんな肌色の人にも合う万能パウダーです。

■シェーディング
顔の陰影をつけていきます。まず頬の外から内側に向けてブラシをすべらせて、輪郭を引き締め。眉から鼻筋にかけてのシェーディングも立体感を出すには大事です。

■ハイライト
顔の中心(おでこ~鼻筋)と、顔の外側(こめかみ~目尻側の頬・アゴ先)に。塗る部分の面積に合わせて、2種類の大きさのブラシを使い分けるとやりやすい。

 目鼻立ちがはっきりしていることと、骨格そのものの立体感は違います。yoshikoさんは各パーツが大きくてバランスも整っているけど、骨格をしっかり際立たせることで「美人感」は倍増させられるので、シェーディング&ハイライトのテクニックは使わないと損!

◎いよいよパーツメイク突入

 アーモンドアイの形がよりキレイに見えるよう、アイメイクは目尻に重点を置きました。

■アイブロウ
今回は地眉がしっかり生え揃っているから、地毛を生かしたアーチ型眉に仕上げます。眉頭から、パウダーを筆でのせていく。こまかいところ、特に眉の上下の輪郭は、ペンシルでなぞり形を整える。眉毛はその人の顔のパーツのバランス・骨格によって最適なカタチがあります。アーチ型の場合は、眉頭に「強」をつけ眉尻は「弱」ですっとぬける……といった具合に強弱をつけるとよいでしょう。最後にスクリューブラシで毛流れを整えて完成

■アイシャドウ
アイホール全体にラメ入りの薄いゴールドを塗り、明るさを出す。次に、アイホール幅より少し広めに、同じゴールド系のブラウンを塗り、彫り深いまなざしに。このブラウンを塗る範囲は、目を開いたとき、二重の幅よりちょっとだけ上にハミ出すくらいの広さで。

■アイライン(ペンシル)
ブラック系のペンシルとリキッドをダブル使いします。まずペンシルで目のきわ、まつげの隙間を埋めていきます。これは目を開いたときにアイラインが不自然に浮いてしまわないように。キワキワにラインを引くためには、目を閉じた状態で、上瞼を持ち上げると書きやすいですよ。

■アイライン(リキッド)
まずはキワキワに書いたペンシル線に、リキッドを重ねていきます。そのあと目を開いて、下の目尻ラインから“連続する道を描くように”ラインを引き、上のラインとつなげる。いわゆるキャットアイです。yoshikoさんの顔立ちなら、少し前に流行った垂れ目風メイクよりも、上目尻を吊り上げたキャットアイの方がずっと魅力的。仕上げに下アイラインの外側にブラウン系のシャドウで影をつくり、自然に見せます。

※アイライナーを使うと下まぶたに色落ちしてパンダ目になりがち……というお悩みを持つ人の場合は、ペンシルやリキッドではなく、ウォータープルーフのジェルライナーを使うのがおすすめ

■ビューラー&マスカラ
まつげを挟み、根元だけ食いっと力を入れるのではなく、根元から先端まで小刻みに挟みながらスライドさせ、綺麗なカーブをつくります。下まつげは、よほどの逆さでない限りは使わなくて良いでしょう。マスカラはゴキブリの足みたいな束感にならないように注意~

■再び・アイライン!
マスカラをつけてまつげの存在感が増したとき、「アイラインもう少し強くしてもイイかも?」と思ったら、先ほど引いた線の上に重ねてみて。今回は下まぶたのキワに、再びブラックのペンシルアイライナーを投入! しかし濃くいれすぎor範囲広くしすぎは、完全にギャルの囲み目になってしまうので加減して。ギャル感を抑えるべく、ゴールドのペンシルアイライナーを下まぶたの目頭側に軽~くプラスすると、輝きと華やかさが演出された程良い大人感が出ます

■チーク
正面から見える「ほっぺ」部分にちょっと色をのせる……はNG。浮きます。そうじゃなく、こめかみまでしっかりブラシをすべらせて色を入れれば、顔全体と馴染みが良くなります

■リップバーム&口紅
唇の縦じわが多いのが悩みだというyoshikoさん。これは乾燥によるものなので、常にリップバームは塗りまくっていてください! 口紅の色は、深紅、それともベージュ? と悩みましたが、今回は、ゴールド系ベージュとレッドの中間色を使いましょう。

上唇は女性らしさと美しさを証言する最大のポイント。上唇が薄い人は、リップペンシルで書き足しちゃえば全然OK!! そう、ペンシルはアウトラインをとるために使うだけじゃなく、どんどん唇を書き足して! yoshikoさんの唇のカタチは、中心から両サイドへの角度が急勾配の山みたいなタイプだったので、上唇が膨らんで見えるようにオーバー気味に両サイドを足し、なだらかな山にしました

■ヘアー
バストトップくらいの茶髪ロングヘアが基本のyoshikoさん。よく見ると結構痛んでパサついています。コテで熱を加えることによって輝くツヤが出るので、32mmの太めヘアアイロンでセットしていきましょう。セクシーに仕上げるべく、内巻きではなく外巻きをつくります。耳より下の位置で外巻きの縦ロールをたくさん。粗熱をとるために、すぐにほぐさず置いておくように。全体の髪を巻き終わってから、手ぐしでほぐします。最後に、ほぐした毛先だけ、あくまで毛先だけに固めるスプレーをシュー。トップの毛をかきあげて、ふわっと下ろすとイイ感じ。

 いかがでしょうか? 凛とした大人の女性らしさを表現する、「クール・ジャパン」なヘアメイクではないでしょうか。

 そうそう、アイブロウを描いている最中にyoshikoさんが「眉毛の下を描き足すのかと思ってた。上なんですね!」と驚いていたんだけど、松浦亜弥ちゃんがアイドル全盛だった時代あたりから、「目と眉毛の間を近づければ、かわいく見える」って思い込んでる日本女子が急増していて、未だに廃れていません……。いやー、目と眉毛のバランスも、骨格次第ですから! 確かにそこの幅がめちゃくちゃ近いとホリ深で迫力ある目元に見えるけれど、アンバランスな結果になっちゃってる残念顔の女の子、街でたくさん見かけますよ。貴女の顔は貴女だけのものであって、ほかの誰かの顔を真似ても変になるだけ。キメ角度の静止画ならカワイく見えるかもしれないけど動いたら不自然極まりないの。貴女独自のバランスを研究して、眉毛の位置や角度も検証を重ねたほうがいいですよ。

■千野根アディス実弓/フリーランスのメイクアップアーティスト&スタイリスト&トータルビューティープロデューサー。テレビや雑誌、広告、CMなどを手掛け、多くの女優、タレント、モデル、歌手を担当。豊富な人生経験から、独自の恋愛やモテテクニックのアドバイスを繰り出していく。

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