新婚早々“虚無感”から抜け出せない女性の心理

 「新婚生活」と聞けば、「超ラブラブで楽しい毎日」を想像しますが、実際にすべての新婚夫婦がそんな毎日を送っているワケではありませんよね。人の数だけ、新婚生活の種類があるでしょう。

 今回は結婚して半年の新婚女性・Kさん(28)にその生活ぶりについて聞いてみましたが、彼女いわく「虚無感に襲われる日々」なんだそうです。なんだかアンニュイなムードが漂うKさんに、その本音を聞いてみました。

――新婚生活での虚無感とは、具体的にどんな時に感じるんですか?

K「ほぼ毎日、ひとりの時間があると感じますね。通勤の電車の中とか、夕飯の支度をしてる時とか。何かに不満があるとかではないと思うんですけど……」

――ご主人や義両親との関係も良好だと。

K「そうです。旦那とはたまにケンカするけど、基本的には仲いいし、共働きだけど休みも一緒なので、デートなんかもしてます。お互い貯金はあるし、金銭面でもとりあえず心配はないかな。義両親もつかず離れずでいい人たちだと思います。うちの両親も、旦那のことを気に入ってますしね」

――では何が虚無感を生み出しているんですかね?

K「それが自分でもよくわからなくて。旦那との時間もあって、友達との時間もあって、仕事も忙しい時はあるけどやりがいはあるし。ただ、結婚前は男友達も多くて、男女混合で飲んだりすることが多かったので、それがなくなったせいなのかな? って思ったこともあったんです。結婚してからは男友達との交流は控えていたので。だからこの前、久しぶりに男友達と飲んでみたんですけど、別に満たされた感じもなく虚無感が続くんですよ。結婚するまではひとりの時間があってもそんな風に感じることはなかったのに」

――うーん。男友達との交流以外に、結婚前と変わったことはありますか?

K「思い当たるのは、常に旦那のことを考えながら行動するようになったことですかね? このぐらいの時間に帰ってくるだろうから、ご飯の用意は何時から始めよう、明日は何時に起きるだろうから目覚ましをセットしておこう、とか。私が家にひとりでいると旦那が気を遣って早く帰ってこようとするから、旦那の帰りが遅い日は私も友達と出かけようって思ったり。でも、これって結婚したら当たり前のことですよね」

――私も一応新婚の部類ですけど、旦那の起きる時間を考えて目覚まし時計をセットしたりはしないですね。「何時に起きたいからセットしておいて」って頼まれたらするかもしれませんけど、自分が忙しい時だったら「それくらい自分でやって」って言っちゃいそうです。Kさん、すごく尽くすタイプというか、完璧主義なところありませんか?

K「全然完璧じゃないですよー。料理もワンパターンだし、気がつくとテレビの上がホコリだらけだったりするし……」

――ご主人は家事はしないんですか?

K「ゴミ出しくらいですね。私のほうが仕事の終わる時間も早いし、家事が嫌いなワケじゃないので不満はありません。実は旦那に家のことをさせるのに、ちょっと罪悪感があったりして……」

――でも実際、共働きで家事のほとんどを担当して、常にご主人の行動を先読みするって、かなり大変じゃないですか?

K「私の母がそんな感じだったんですよ。会社勤めをしながら、いつも父が出かける前に着替えとか持ち物とかサッと準備して。だから結婚したらそれができて当たり前なのかなって。旦那も、私がいろいろ準備してることを自然に受け入れてるみたいだし、やっぱりこれが妻としての役割なのかと」

――それを全く負担に感じていないのならいいと思うんですが、結婚前にはなかった虚無感の原因になっている可能性もあるんじゃないでしょうか?

K「『結婚したんだから、いい奥さんになりたい』っていう気持ちは確かに強いのかもしれませんね」

 “いい奥さん”像に、仕事、家事、父の世話を完璧にこなしていた母親を投影しているKさん。しかし、夫の身支度を完璧に準備し、夫の都合に合わせて動くだけがいい奥さんの条件ではありません。2人で生活しているのだから、夫に家事を手伝ってもらうことに妻が罪悪感を覚える必要もないでしょう。結婚したとはいえまだ子供もおらず、彼女もひとりの人間で、ご主人のためだけに存在しているわけではありません。自分のために使う時間があってもいいのではないでしょうか。いまはまだ難しそうですが、Kさんが心から自分の時間を楽しめる瞬間ができれば、もしかしたら虚無感がなくなることにつながるかもしれません。
(リオネル・メシ子)

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