一般的な恋愛観・結婚観とは異なるタイプの「家族」「親愛関係」が存在するということ

こんにちは。赤坂“ユニコ”菜生です。

これから一年間、赤坂沙世と赤坂“ユニコ”菜生で、『サード・サマー・オブ・ラブ ~世界恋愛最前線~』というコラムを担当します。毎週金曜日配信です。今、赤坂沙世は台湾に行っているので、今回は私ひとりでお送りします。

今回、沙世が台湾へ行っているのは、ただの旅行じゃありません。インタビューでも話したのですが、台湾では、今、「多元成家」という、複数人単位での結婚や、同性婚、貞操の義務がない結婚など、多元的な家庭のありかたを法定化しようとしています。

「多元成家の運動をしている人たちと、会って話してみたいね」
「台湾の様子を知りたい!」

沙世と私は一年ほど前からそんなふうに話していて、今回、沙世が行ってみています。

(私はこの間、カリフォルニア大学バークレー校で開催されたポリアモリーの国際学術会議でプ レゼンをしてきたので、今回はお休みです)

◎血縁や一夫一妻に囚われない「親愛関係」があるはず

この多元成家の公式ホームページにのせられた、「多元成家の歴史と背景」を読みました。そこには、次のように記されています。

『私たちは、台湾における既存の法制度の下での「親愛関係(intimate relationships)」の理解が、 異性間結婚の概念によって非常に大きく制限されてしまっていることに気付きました。それに加えて、一般的な恋愛観・結婚観とは異なるタイプの「家族」や「親愛関係」の在り方への理解や法制度の確立はまだまだ普及しているとは言えません。そのため、TAPCPRは、既存の社会に存在する全てのタイプの「親愛関係」と「家族」が、法の下での保護を受けられるようになることを願って、「同性婚」、「親愛関係」、「複数家族(multiple-person families)」などに関連する 民法の改正案の提出を先導しています。』

この、親愛関係(intimate relationships)という人間関係の捉え方は、これからの日本でも、重 要になってくるのではないかと思います。

人と人との愛情ある、親密な、深い関係の全てを指す、親愛関係。

「仲間」「恋人」「主従関係」……そういう既存の枠組みに当てはまる関係、当てはまらない関係をひっくるめて、「親密な関係」と捉え、それらをそのまま大切にしていく。

法律が追いつくのはまだ時間がかかると思いますが、私たちは、そういう生き方を選ぶ人を応援したいし、そのために必要な情報を提供していきたいな、と思っています。

既存のメディアでは、なかなかこうした情報は発信されません。

沙世は、日本のメディアの取材で将来の夢を聞かれて、「村、Villageをつくること」と答えたら、居残りさせられて、他の夢を語らされたそうです。彼女が出演したテレビ番組でも、ポリアモリーのことを話したところは全てカットされたそう。

私たちは問題提起をするために、恋愛や結婚についての私たちの思想を本にしたためました。しかしその原稿は、いくつかの出版社から出版を断られたり、編集者から「出版するならここの部分の内容を変えてください」などと言われて、なかなか思うような形での出版に漕ぎ着けず、何回も、何回も、いろんな人と交渉して、やっと、思うような形での出版ができるというところまで辿り着けました。

そんな中で、messyのこの記事は私たちのことを、とても好意的に取り上げてくれたと感じました。

■「今井雅之と献身的な黒子妻の夫婦愛」…訃報からの美談という予定調和に違和感

私たちは取り上げられ方がすごく嬉しかったし、好意的に取り上げてくれたのがmessyだったということに、 強い必然性を感じました。messyは、女性編集長による、女性の本音に迫るウェブメディアですし、タブーに挑戦するサイゾー内のメディアでもあって、私や私の恋人はずっと前からファンだったので。

それに、今、私のiMac Retina5Kディスプレイの前には、「ホール・アース・カタログ Spectator 特別号」(西海岸のカウンターカルチャーを引率していた幻のカタログについて、Spectatorが2号にわたって特集したもの)がありますが、ポリアモリーというムーブメントはカリフォルニアで生まれたもので、「ホール・アース・カタログ」のムーブメントと深い関係があります。そして、その「ホール・アース・カタログ」のチームのケビン・ケリーが「WIRED」の創刊のキーパーソンでもあり、サイゾーの初代編集長は、「WIRED」日本版の編集長でもあったということで、この脈々と連なるサバイバル精神を継ぐ一員として、コラムを書いていくというのは、本当に誇り高いことです。

次週は、中国の少数民族の男女関係をとりあげます。お楽しみに!

<多元成家のホームページの「多元成家の歴史と背景」の全文を翻訳したものはこちら>
http://www.tetrahedron.institute/blog/2015/8/2/tapcprtaiwan-alliance-to-promote-civil-partnership-rights

■赤坂沙世/ 活動家。モデル、フォトグラファー、様々なアートディレクションを手掛ける。世界各国で活躍中。https://instagram.com/sayoakasaka/

■赤坂“ユニコ”菜生/ テトラヒドロン人間関係研究所所長。日本におけるポリアモリーコーチングの第一人者としてPolyamory JPを運営。

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