映画『最後の1本』対談

自分のペニスを博物館に寄贈!? 異色ドキュメンタリー『最後の1本』をしみけん×大泉りかが語る

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 8月8日から、世界唯一の“ペニス博物館”を舞台とするドキュメンタリー映画『最後の1本~ペニス博物館の珍コレクション~』が公開となる。アイスランドの港町にあるペニス博物館には、館長・シッギが長年かけて収集したさまざまなほ乳類のペニスが展示されているが、ヒトのペニスだけが欠けていた。そこに現れたのが、「自分のペニス」を提供したいという2人の男、アイスランド出身で300人斬りを果たした冒険家アラソンと、自身の巨根に“エルモ”と名付けたアメリカ人カウボーイのトム。一体どちらが同博物館の“最後の1本”になるのかが、本作の見どころになっている。男が自分のペニスに懸ける思いがほとばしるストーリーだが、男と女では見え方が違うドキュメンタリーであろう。

 今回は、官能ライターのいしいのりえ氏を聞き手に、トップAV男優であり、業界の裏話や仕事への矜持を詰め込んだ著書『AV男優しみけん 光り輝くクズでありたい』(扶桑社)を発表したしみけん氏と、官能小説のほか『もっとセックスしたいあなたに』(イースト・プレス)などセックスをテーマにした著書を持つ大泉りか氏による『最後の1本』対談を開催。男目線と女目線が交わったとき、異色のペニスドキュメンタリーの本当のテーマが見えてきた。

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しみけん氏

――この映画は、男性向けの映画だと感じましたが、同じ男性として、しみけんさんはどう思いましたか?

しみけん氏(以下、しみけん) ペニスを集めることに情熱を注ぐことがおかしいとは思ってないんですが、くだらないことに一生懸命な館長のシッギさんはすごい(笑)。

大泉りか氏(以下、大泉) 男性のペニスというものへの愛着が、女にはわからないんですよね。例えば乳房を博物館に寄贈するのかなって考えると、そう考える人ってそんなにいないし。まんこにも愛着ないですね。自分の体にそこまで固執するパーツがない。だからこそ、この映画に出てくる人々を滑稽に思うと同時に、羨ましさを感じました。自分の体の一部に揺るぎないアイデンティティがある感覚ってどんなふうなのか、と。

しみけん まんこは体内にあって、自分では見えませんから。体の外に出ていたら、愛着が湧くと思いますよ。そう考えると、男はちんぽに対して執着がありますね。あるテレビ番組で聞いた話なんですけど……とある銭湯に行ったときに、その筋の人がいて、立ち上がった瞬間、彼の全身に日本刀で斬られた痕があったそうなんです。ただ本能的に避けたのか、ちんちんのところにだけは傷がなかったと。だからそれくらい、男ってちんちんは本能的に守るものなんでしょうね。

――「俺、自分のちんこ好きだな」って痛感した、ご自身のエピソードはありますか?

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大泉りか氏

しみけん 僕は、自分のちんちんは98%パーフェクトなちんこだと思ってるんですよ。サイズは15.5センチで、小ペニスといかないまでも、AV男優としては大きい方じゃない。でもサイズの足りなさを補うために「どうしたら女性に捨てられないか」って考えながらセックスするんですよ。だけど僕よりも大きいサイズで、さらにテクニックを突き詰めている人がいたら……どうしても僕が越えられない2%の壁を、越えるんじゃないかと。

大泉 ちんちんが大きければ、足りない2%をカバーできるんですね。

――映画でも、ペニスを提供したいと申し出た2人が気にしていたのは、「大きさ」でしたよね。劇中にも「夫のペニスのサイズが7.6センチしかない」という理由で、離婚を突きつけた妻がいたという昔話が出てきました。

大泉 ペニスの大きさで離婚って、男性は相当、傷つくんじゃないですか? それこそアイデンティティの否定ですから(笑)。現実にも、すごく太っている人が、グッとちんちんを突き出して「俺ここまであるんだよ!」って言う人とかいますよね。こっちにしてみれば「だからどうした」って感じなんですが。女としては、デカくても下手だったらそれまで。だったら、小さくても、優しくてうまい人の方がいいですよ。

しみけん 離婚を突きつけられた旦那さんは、傷ついたでしょうね(笑)。でもそれは旦那さんが悪いですよ、最終的に、女性に満足したなと思わせられればよかったわけでしょ?

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