[女性誌速攻レビュー]「AneCan」7月号

「AneCan」の妊娠特集で“デキ婚否定”するサトエリに燃えたぎる、ママタレへの意欲

2015/07/26 16:00

■サトエリ、もうわかったから……
 今月号には「アラサー男女1100人のリアルな本音と悩みと疑問に迫ります!SEX&SEXLESS白書」と、それと併せて読めばいいのでしょうか? 「初めての妊娠&出産ストーリー」なんていう、恋人もしくは旦那がいる人限定のような読み物が盛りだくさんでした。6月号では読者の58.9%が「彼氏なし」で「恋休中」という特集が組まれていましたが、今回は恋休中ではない40%に向けた特集ということでしょうか。

 「SEX&SEXLESS白書」では、女性代表として、峰なゆかさんとはあちゅうさんが、男性代表としては、女性向けAV男優の一徹さんと、チュートリアルの徳井義実さんが“大人の処方箋”としてアドバイスを出しています。この処方箋、筆者にはまったく効かないようで、読んでも読んでも頭に入ってきませんでした。すいません。だって、みんな未婚で子どももいないしSEXLESSとか無縁そうですし。それより、世の中なぜこんなSEXの話題が多いのでしょう……。だからこそ、SEXしなくてはいけないと焦らされたり……。しかも別冊付録扱いということは、永久保存版にして日々精進しろということかと。修造の語録付き「SEXLESS解消カレンダー」なら別冊で保存したかったけど、こんなのいらんわ!!

 つい修造さん並に熱くなってしまいましたが、もう1つのSEX関連特集「初めての妊娠&出産ストーリー」を見てみましょう。こちらは、佐藤江梨子さんに、青木裕子さんに、亀恭子さん、エディターとプレスの方による、プレママ&ベビママの体験談が盛りだくさんです。中でも、プレママとして載っているサトエリさんの記事が、なかなか興味深いです。ここでも、あくまでもデキ婚ではなく2年前からの計画妊娠と結婚であったと、まず始めに強調するサトエリさんがいます。もうそれはわかったから……。

 「仕事柄、同世代の友達が少なかった」と打ち明けるサトエリさん。妊娠をきっかけに、人付き合いにも影響があったとか。「やはり若いころは椅子取りゲームというか、弱みを見せたら負けな気がして人と気軽に仲よくできなくて。でも、妊娠を発表して、同世代の女性や子育て中のスタッフさんがフレンドリーに声をかけてくれたりと、人とのつながりも変わってきたと実感しています」というお話も。芸能界、確かにキャラがかぶっている人とは熾烈な椅子取りゲームが開催されているのでしょう。だけど、キャラが違う人とは椅子取りゲームが開催されないのでは? 友達がいないことを自分のせいではなく、仕事のせいにする。そして我々は……彼氏ができないのは、女しかいない職場のせいにする。なるほど、サトエリさんは我々読者にとって身近な存在! でも、こんな考え方だったら、確実に「椅子」の数が決まっているお受験になったらまた友達できなくなっちゃいますよ。そこは仕事のせいにできないよ! 

 「“佐藤江梨子は結婚して子どもがいるんだ”と認識されて、これからむしろ仕事がしやすくなるんじゃないかな」なーんて、最後はママタレへの意欲いっぱいの言葉で締めくくり。う~ん、サトエリさんのこれからの活躍&椅子取りゲームに期待です!
(白熊春)

最終更新:2015/07/26 16:00
『AneCan (アネキャン) 2015年 8月号 [雑誌]』
肩の力の抜き方がわからない女・サトエリ
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