Sexy Zoneの新作は“キラキララ”感が足りない? 矢野利裕が音楽的見地から考察

【リアルサウンドより】

 Sexy Zoneの新作『Cha-Cha-Cha チャンピオン』が発売された。「FIVAワールドカップバレー」の大会テーマソングである。この曲は、例によって、佐藤勝利、菊池風磨、中島健人の三人が中心となっている。体制変化後のSexy Zoneに対しては、どうしても厳しい目で見てしまう部分があるが、実際、「Cha-Cha-Cha チャンピオン」は、楽曲的にもそれほど魅力的ではないと感じる。マーチングから始まり、背後で2・3・4・2(応援のときのアレである)と拍子が打たれる本作は、ベイ・シティ・ローラーズ「Saturday Night」あたりのノリを参考に、応援歌としてのたたずまいを演出している。このへんの、複数コンセプトを音楽的に共存させるジャニーズの手腕は、毎度のことながら感服する。EDM以降のシンセサウンドへの配慮も怠っておらず、世間的な流行もしっかりと踏まえている。スポーツ大会のテーマソングとしては、申し分ないだろう。

 不満なのは、音楽的な単調さである。もっと具体的に言うと、リズムの単調さである。本作は、1曲を通してリズムがあまりにも単純に聞こえてしまう。なるほど、マーチングもEDMも、単純なリズムで人々を結びつける性格が強い。リズムに変化を与えるべきラップも、オンビート気味で、楽曲全体のリズムからズレていくものではない。これらはおそらく意図的で、応援歌としての本作は、リズムを単数的にすることで一体感を作りやすくしているのだろう。リスナーや観客が手拍子をする姿が目に浮かぶ。しかし筆者としては、ゆえに物足りない。

 好みの問題だろう、と言われそうだ。しかし一方で、ジャニーズはそのようなリズムに対するこだわりをずっと見せてきたではないか、とも思う。最近に限ったことではない。各時代の黒人音楽をモデルにしていたジャニーズの音楽は、歌謡曲の時代からずっとリズムへの関心が強かったはずなのだ。その点、馬飼野康二と船山基紀という往年のメンツが関わるカップリング曲「シーサイド・ラブ」のほうが、正統的にジャニーズ的な魅力を感じる。したがって、ぜひ聴き比べて欲しい。どちらが良い曲か、という主観的な判断とは別に、リズムのありかたや機能のしかたが、両者では異なっている。

 「シーサイド・ラブ」では、冒頭、シンプルなハウスビートの背後で、ストリングスがところどころに不規則(というほどでもないが)に挿し込まれており、さらに耳を傾けると、薄くギターがつま弾かれている。もちろん、ホーンセクションはすでに鳴り始めている。そしてほどなく、細かいビートが加わっていく。このイントロだけで、どれほど厚みのある構造になっていることか。それぞれの楽器パートが互いに意識しつつ、でもどこか無視しているような素振りで曲は進んでいく。「シーサイド・ラブ」は、そういう、バラバラさを保持しつつどこか息が合っているようなバランス感が良い。逆に言えば、「Cha-Cha-Cha チャンピオン」の手拍子的一体感には、この、良い意味でのバラバラさ、奔放さがないのだ。

今、あなたにオススメ



サイゾーウーマンのSNS

  • 「いいね!」「フォロー」をクリックすると、SNSのタイムラインで最新記事が確認できます。

関連リンク

Sexy Zoneの新作は“キラキララ”感が足りない? 矢野利裕が音楽的見地から考察のページです。サイゾーウーマンはジャニーズ(嵐、SMAP、TOKIO、KinKi Kids、V6、NEWS、関ジャニ∞、KAT-TUN、Hey!Say!JUMP、Kis-My-Ft2、Sexy Zone)の最新ニュースのほか、ここでしか読めない裏芸能ゴシップなどをお届けします。女性誌レビューやコラム、インタビューなども充実! リアルサウンドのニュースならサイゾーウーマンへ!

アクセスランキング

  1. 「演技うまくなった」と好評の大根役者
  2. 櫻井翔「顔パンパン」問題を高須が斬る
  3. NEWS・小山、ツーショット写真流出
  4. 『PとJK』、空前絶後の大コケ
  5. NEWS・小山、元カノは「元AKB48」
  6. 土屋太鳳、ぶりっ子暴露で炎上
  7. Jr.西畑、公演中に昏倒しファン衝撃
  8. G・パルトローのサイトでセックス特集
  9. 綾瀬はるかはギャラ泥棒!?
  10. 『べっぴんさん』最終回目前も酷評
  11. アレク、不倫カーセックス写真は序の口!?
  12. 城島謹製・ヌタウナギ燻製が好評
  13. 2世議員に覚せい剤使用のウワサ!
  14. 少女が初めて異性に体を差し出す瞬間
  15. 小山&横尾の炎上、上層部知らない!?
  16. 森友学園問題を報じる「週刊女性」
  17. プウ美ねえさん流体重キープ術
  18. ジャニオタから見たハロコン初参戦記
  19. 消えた“朝ドラヒロイン”女優はいま
  20. 平愛梨&祐奈、姉妹揃ってアンチ急増

ジャニーズの人気記事

  1. NEWS・小山、ツーショット写真流出
  2. 『PとJK』、空前絶後の大コケ
  3. NEWS・小山、元カノは「元AKB48」
  4. Jr.西畑、公演中に昏倒しファン衝撃
  5. 城島謹製・ヌタウナギ燻製が好評

カルチャーの人気記事

  1. 2世議員に覚せい剤使用のウワサ!
  2. バツ3でも幸せになる方法
  3. おばちゃんから「トイレ禁止」の嫌がらせ
  4. 愚かなお笑い芸人化した東村アキコ
  5. ノンケが「レズ風俗」に行ってみたら

海外ゴシップの人気記事

  1. G・パルトローのサイトでセックス特集
  2. 大金持ちと結婚した女性セレブ
  3. エミネム、薬に替わる新たな中毒
  4. 私たちが知らない『クリミナル・マインド』の7つのこと
  5. ケシャ、スッピン撮られて1日でディーヴァに変身