1カ月で1,844件!

「ゆとり世代を揶揄するな」「ゴミ屋敷は見世物」BPOに続々と寄せられる“ご意見”

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BPO放送倫理・番組向上機構公式サイトより

 フジテレビの番組に名誉を傷つけられたとして、自転車による交通事故の被害者遺族が、BPO(放送倫理・番組向上機構)に申し立てを行った。問題となったのは、今年2月に放送された『カスペ! あなたの知るかもしれない世界6』である。

 申し立て者は、自転車事故の悲惨さを伝えるという説明で取材を受けたものの、放送された内容には、自転車事故を起こした側が賠償金目当ての「当たり屋」であると誤解を受けかねない表現がみられたという。

 BPOといえば、LINEで女子中学生に威圧的な内容のメッセージを送っていたとして問題視された山本景大阪府議が、『スッキリ!!』(日本テレビ系)でテリー伊藤に「こいつキモいもん」と発言されたことを受け、申し立てを行った機関として知られる。結果的にテリーの発言は、「政治を風刺することはバラエティーの一つの重要な要素」として問題なしと判断されている。

 BPOは「放送倫理のさらなる向上」「放送と視聴者の信頼関係を高める」ことを目的に2003年に設立された。「放送倫理検証委員会」「放送と人権等権利に関する委員会」「放送と青少年に関する委員会」の3委員会で構成され、放送された番組内容が適切であるか否かを第三者の立場から判断する機関だ。

 放送による人権侵害の申し立ては、ウェブ上から誰でも可能だ。チャートや申し立て用紙のフォーマットも用意されている。テレビ局やスタッフに抗議をしても聞き入れられなかった場合でも、その顛末を記せる。弁護士など法律の専門家を立てる必要はなさそうだ。

 さらに、放送番組全体に関する意見を、インターネット、電話、FAX、郵送で受け付けている。寄せられた意見の一部はBPOのウェブ上で公開されており、2015年5月には、4月と比較して396件増加の1,844件の意見が寄せられた。手段はメールが77%と圧倒的で、次いで電話21%、FAX1%、手紙1%となっている。男女別では男性が多く、世代では30~40代が多い。

 寄せられた意見を見ると、「モノマネ芸人が有名人の身内に、本人のモノマネでオレオレ詐欺の電話をかけていた。被害者がいるのに笑いにするのはいかがなものか」「バラエティ番組で男性お笑いタレントが女性お笑いタレントの胸を揉んでいた。青少年がまねする恐れもある」「未成年飲酒が問題とされるのに、未成年に人気のあるタレントがアルコール飲料のCMに出ているのはおかしい」「ゴミ屋敷特集はまるで見世物ではないか」「ゆとり世代を揶揄する特集があった。ゆとり世代として傷ついた」といった声が見られる。

 誰が見ても「正当だ」と感じる意見がある一方で、人によっては「もはや言いがかりのレベルに近い」と感じる意見もあるのだろう。テレビ離れが進んでいると言われて久しい中、“モノ申す人たち”は増えており、その線引きはますます難しくなっていくはずだ。『カスペ! あなたの知るかもしれない世界6』への申し立てには、果たしてどんな判断が下るのだろうか?
(文=平田宏利)

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しぃちゃん

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