仁科友里の「女のためのテレビ深読み週報」

男友達・バカリズムにまでヤキモチを焼く、“サバサバ女”YOUの底なしの所有欲

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『YOUのこれからこれから 人生編』(宝島社)

羨望、嫉妬、嫌悪、共感、慈愛――私たちの心のどこかを刺激する人気芸能人たち。ライター・仁科友里が、そんな芸能人の発言にくすぐられる“女心の深層”を暴きます。

<今回の芸能人>
「ヤキモチだから、誰と付き合っても大抵嫌なんです」YOU
『ボクらの時代』(フジテレビ系、5月10日放送)

 ぶりっ子キャラは、選ばれし人間だけが担える役どころである。まず、ぶりっ子にふさわしいのは、小柄で小動物的な容姿。宝塚の男役出身のような長身で顔のつくりが派手なぶりっ子には会ったことがない。さらに若さも大切である。20代はよくても、30歳をすぎると、男性に対するぶりっ子キャラの効力はなくなるように思う。

 が、ぶりっ子に最も重要なのは、見た目や年齢といった条件ではなく、精神的な強さではないだろうか。ぶりっ子をすれば、男には好かれるかもしれないが、女に嫌われていることは目に見えている。ぶりっ子になる、ということは、女に「私はあなたたちに好かれようと思っていません」と絶縁状を叩きつけるに等しい行為なわけだが、女に嫌われてもびくともしない強靭なメンタリティーを持っていなければ、演じることはできない。

 その点、案外誰でもこなせるのが、ぶりっ子の反対に位置するサバサバ系である。芸能界でいえば、女芸人ほどの笑いは取れないがしゃべりがうまく、女優やモデルほどの華はないがそこそこ綺麗。年齢が高ければ高いで笑いのもとにもなる。非常にとっかかりのいいキャラである。そんなきれいどころと、お笑いの“中間”に位置するサバサバ系の最高峰におわすとよくいわれているのは、タレントのYOUである。

 YOUの優秀さが発揮されるのは、鼎談というスタイルである。サバサバYOUは、年齢的には最年長だが、下座に座り、共演者を立てる。例えば、5月10日に放送された『ボクらの時代』(フジテレビ系)に、お笑い芸人のバカリズム、女優の真木よう子と共に出演したYOUは、まず真木を「暗いし、美人だし、おっぱい大きいし、すごい人見知りで面倒くせぇ女だと思ったけど、一皮むけると、すごくチャーミング」と具体的かつ絶妙にけなしながら褒め(単に「いい人」と褒めるよりも、視聴者に伝わりやすい良い褒め方である)、真木はご満悦に。

 連続ドラマの脚本を執筆し、市川森一脚本賞の奨励賞を受賞したバカリズムに対しても、「なんでそんな卑屈なの?」とけなしながらも、「それがおしゃべりや脚本の才能につながっているんだね」と自らの髪の毛をいじりながら、フォローするのを忘れない。これぞサバサバ褒めである。

直訳すると「男は全員私のこと好きじゃなきゃ嫌」?

しぃちゃん

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