[女性誌速攻レビュー]「美人百花」5月号

「自分がどう見えるか」彼と街の視線を気にする「美人百花」の重すぎるファッション観

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「美人百花」2015年5月号(角川春樹事務所)

 レビューを始めて今回で4回目。徐々に「美人百花」(角川春樹事務所)という女性誌がなんたるかが掴めてきたのですが、やっぱり「美人百花」はどこまで行っても、「自分がどう見えるか」が一番重要なのだと感じさせられます。例えば、「大好きな彼とお出かけしよう♪」というページには、「シャレ感と可愛さを両立するパンツルックで彼と街の視線を独占!」「絶景にテンションUP!はしゃいでも美人に見えるシャツが心強い味方」といった言葉が踊っています。やはり彼や街の人から、自分がどう見えるかが大事なようです。

<トピック>
◎大好きな彼とお出かけしよう♪
◎賢くおしゃれな1カ月着回しダイアリー
◎お仕事も恋もMIIAを着ればうまくいく♪

■心の声がだだ漏れ!

 それにしても「美人百花」は、ほかの雑誌に比べて、“吹き出し”がやたらと多い。普通の女性ファッション誌では、モデルに吹き出しをつけて“心の声”をあてるのは、1カ月着回しコーナーぐらいだけですが、美人百花の場合は、ほとんどのページにそれが書かれています。例えば、「デートもイケちゃう肩出しデザインに思わずキャー!!」とデザインを説明するだけでなく、心の声が漏れ出る場面がよくあるんです。多分これは、以前にも書きましたが、「美人百花」のコピーがポエム風になってしまう原因だと思います。

 ほかの雑誌を見てみたところ、やはり最近の女性ファッション誌のコピーは、アイテムの特徴などを的確に表現し、着こなしのポイントをさりげなく示唆するものが多いのです。例えば「CLASSY.」(光文社)のあるコーディネートのコピーを見てみると、「濃い色同士のちょっとモードな配色は白と肌の抜け感でバランスをとる」。心の声はなく、説明的かつアドバイスが込められているのがわかります。

 同じコーディネートを「美人百花」で紹介するとなると、「モードな配色と白の抜け感のバランスで、町の視線を釘づけ♪」といったコピーになるのではないでしょうか。つまり「美人百花」は、自分がこの服を着たときの気分と、見られたときの気持ちを想像してコピーができているのです。

 ただ、それを読んでいる筆者は、なんだか誌面からたくさんの気持ちがにじみ出ていて、「重い……」と思ってしまいます。いちいち反応してあげないといけないのか、と思うとちょっとうんざりしてしまうほど。昨今の女性ファッション誌は、わりとストーリーありきの着回し企画は減りつつあり、より実用的なアドバイス企画へとシフトしている気がするのに……「美人百花」が古臭く見えるのは筆者だけでしょうか。

欲しがり屋な女って今の時代清々しい

しぃちゃん

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