角川慶子の「シロウトで保育園作りました」第87回

「昼寝はさせずにお受験の課題を」「おむつは替えないで」保育園に寄せられる保護者のオーダー

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イベントではない日に、たまには子どもの目をひく給食を出して喜んでもらいます。特に食の進まない子にはお子様ランチの効果があるようです

 保育園は集団生活で学ぶことを基本としていますが、でも、一人ひとりオーダーメイドでの保育をと考えています。しかし、保護者(基本的に母親)が希望する内容が、人によって大きくかけ離れているのだと気づかされる毎日です。

 例えば、「年少は昼寝あり、年長は昼寝なし」が基本的としてありますが、夜型のご両親を持つ子は親と一緒に夜遅くまで起きていて睡眠時間が不足ぎみのせいか、年長であっても「なるべく昼寝をさせてください」とリクエストされます。ところが、どういうわけか年少であっても「寝かさないで」と言われることもしばしばあります。「昼寝させる/させない」論は、子どもの体力や就寝時間がわからないと一概にどちらがいいとは言えませんが、駒沢の森こども園では、基本は保護者のご希望に合わせています。「夜寝なくなるので、30分で起こして」とのリクエストや「寝かさないで課題をやらせて」などさまざまです。お受験の視点から考えると、保育園帰りにお教室へ行くなら昼寝した方がいい。行かないなら年長から昼寝ナシでしょうか。年長の子は体力があるから、お昼寝すると午後11時くらいまで起きているのですよね。

 また、保育園では甲斐甲斐しく面倒をみてほしいと思うのが親というもの。おむつはちゃんと替えてもらっているかしら? ごはんは満足するまで食べさせてくれているかしら? 脱水にならないように、お茶を飲ませてもらっているかな……私自身も保育園に子どもを預けているときは心配していました。ですが、なぜか「たかが4時間ぐらいのときは、着替えさせないでください、おむつも替えないでください」と最近言われてしまいました。うんちやおしっこでズボンが汚れそうなときは替えてほしいそうですが……。

 これは、トイレトレーニングを覚えさせる新たなテクニックなのでしょうか。それともラフな子になってほしいのか? 家でのおむつ交換時間と同じにしたいのか? 意図は不明のまま、今日もご希望を実行しています。繊細なママに同じことをやってしまうと、確実に区の保育課へ通報されてしまいますよ。でも、それがご家庭に合わせるということ。自分の考えは別として、がんばります(笑)。

 最近は洋服の取り違いを起こさないよう、保育士全員張りつめているので、記名ありの服の間違いはなくなりました。記名なしは、臭いで判断するしかないので、責任は負えませんけどね。正直、ゴムやピン類はなくなるものだと思ってください。子どもは外だろうと勝手に取るし、取ったものを先生に渡したり、カバンにしまえるしっかり者は、年中でもほとんどいません。また、ピン類の危険も忘れてはいけません。娘の通う私立小は、2年生までピン類は禁止となっています。運動会は、学年に関係なくピン類は禁止。子どもというのは、布団を見るとでんぐり返しを始めたり、予測ができない動きを見せるので、安全のために禁止にするのも大事ですね。

■困る! 選挙の「保護者にお願いしてください」の連絡

 先日、区議選がありましたが、保育園を経営していると、いろいろとお願いされることが多くて悲しくなります。票の取りまとめというか、「保護者さまにお願いしていただけますか?」といったお話です。「うちは、待機児童とか、福祉とか無縁の方ばかりなので無理です」とお断りするのですが、忘れていた知り合いから電話が掛かってきたり、SNSで連絡がきたり、面白くないですよ!

 自分が人に頼らない(親にさえ頼らない)生き方をしていたので、「○○さんのご紹介で」など人のツテで連絡なんてできないです。ビジネスだったら、うまみのある話もありますが、私が保護者にお願いしたところで、メリットがあるどころか、私は保護者から総スカンですよ。もし仮に自分の婿が出馬したとしても、サポートはするけど、保育園の保護者には頼めないですね。うちは超とんがった保育園ですが、やっぱりコンサバな業界なので、政治と宗教の話はタブーです。選挙というのは、自分で判断した人に投票するべきですよ。まー、私は選挙ポスターで霊視しちゃうので、霊格をわかった上で投票します(笑)。いい人が政治に向いているわけではないので、政治力は別と考えています。

 ちなみに、私の友達の霊能者は、自分の子どもをお受験させたとき、霊視をフル活用したそうです。「○○と○○は、向かいが大きな病院だからダメ」「○○は将来性がないビジョンが見えた」と言っていておもしろかったです。大きな病院が近くにあると、多かれ少なかれ霊的に悪影響があり、良くないそうです。住む場所と同様、学校や職場は長時間過ごす場所なので大事なのだとか。私もお受験に霊視を使っていましたよ(笑)。見学に行くと、「いい学校だけど縁がない」とすぐわかったし、親としては受けさせるけど、最初から入学しないことは不思議とわかっていましたね。

角川慶子(かどかわ・けいこ)
1973年、東京都生まれ。「角川春樹事務所」会長・角川春樹氏の長女。自身も元アイドルという異色の肩書きに加えて、ビジュアル系バンド好きで、元バンギャルの”鬼畜ライター”としても活躍。2011年9月1日に「駒沢の森こども園」をオープンさせる。家庭では7歳の愛娘の子育てに奮闘中。

お受験業界も霊視に注目ですぞ!

しぃちゃん

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