『私の体がワイセツ?! ―女のそこだけなぜタブー―』刊行記念

「まんこと言えない刑事が可愛かった」ろくでなし子×岩井志麻子が、アノ逮捕劇を語る!

2015/05/30 19:00
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ろくでなし子氏(左)と岩井志麻子氏(右)<撮影:高橋裕大>

 「先生のまんこが……」「私のまんこは……」――東京・渋谷のオシャレなカフェにこだまする「まんこ」。発言者は、女性器の立体作品を作り逮捕され、現在裁判中のアーティスト・ろくでなし子氏。そして、『5時に夢中!』(TOKYO MX)などであけすけなエロトークを炸裂させ、人気を博している作家・岩井志麻子氏。2人が「わいせつとは何か」を大真面目に語り合う、勇気りんりん、やる気まんまん対談に潜入取材した。

 顔を合わせた2人は、まず再会を祝して熱いハグを交わした。なし子氏は、2014年7月、自分の女性器の立体的データを他者に提供したなどとして、わいせつ電磁的記録頒布の罪などに問われ、逮捕された。実は、その数日前、2人はスポーツ新聞で対談している。その場で、なし子氏が岩井氏の「まんこの型取り」をお願いしたところ、岩井氏は快諾。対談後、すぐに2人きりになり、型取りを実施したという。逮捕時の押収物には、その「志麻子まん」も含まれていた。

 なし子氏は、逮捕時の様子について、「なんの前触れもなく、突然自宅に警察が押しかけてきた」とし、「『じゃあ』って言って逮捕状を見せられて手錠を取り出された時、そこでやっと『ああ私、犯罪者にされたんだ』と思ったんですけど。その半面、『これはすごいネタになるかな』とも思って、今から起こることは全部覚えておかなきゃと。逮捕されたショックとネタができた興奮が同時に来て、どっちで震えてるのかよくわからない状態でした」と振り返る。ちなみにこの時、窓際にはまだ水分を含み、みずみずしい石膏の志麻子まんが干されていたという。手錠のみならず腰縄までつけられ、まるで凶悪犯のように連行され、6日間勾留。7日目にようやく釈放された。

 しかし、これはまだ騒動の序章にすぎなかった。なし子氏は、14年12月に再逮捕される。13年10月から14年7月まで都内アダルトショップに作品を陳列したことが、わいせつ物陳列の疑いがあるとされたのだ。2度目の逮捕勾留期間は、合わせて20日以上という長期に及んだ。

 「私だったら、警察なんかで取り調べを受けたりしたら絶対にもたないです。1日で落ちるわ」と感心する岩井氏に対し、「先生の方が、逆セクハラしちゃうんじゃないですか?(笑)」と、なし子氏は笑う。

「男前の刑事に『ちんこ見せてごらんよ』とか(笑)。男前の刑事なんていましたか?」(岩井氏)
「刑事の中には、1人ぐらいイケメンもいたんですよ。その人が『これは五十嵐さん(=なし子氏の本名)のアソコですか』って。まんこって言えないんですよ。それがちょっと可愛かったんですけど(笑)」(なし子氏)
「それは一種のプレイですよね(笑)」(岩井氏)
「しかも、そう聞いたのが先生のまんこのことだったんですよ(笑)」(なし子氏)
「それはめちゃくちゃうれしいです(笑)」(岩井氏)

 なし子氏の作品が、“わいせつ物”と見られたことに対しては憤慨しつつも、「志麻子まん」に警察が興味を示したことについては、なぜか喜びはしゃぐ岩井氏。2度目の逮捕の際、警察によって「特にわいせつなもの」と判断された作品が3点あったと聞き、岩井氏は「自分のまんこだ」と確信していたという。しかし、「残念ながら、そうじゃなかったんですよ」と実情を明かされ落胆していた。「特にわいせつな3作品」は、デコレーションを施した「スイーツまん」など、なし子氏が「えっ、これが?」と思うようなものばかりだったという。

『私の体がワイセツ?!:女のそこだけなぜタブー(単行本)』
いまだかつてない「まんこハイタイム」でした
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