日本での人気作が打ち切りの危機!?

『グレイズ・アナトミー』『ホームランド』……アメリカで“打ち切り”を望まれるドラマ

2015/05/02 15:00

■『プリティ・リトル・ライアーズ』(10年6月~)

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 「女の子は、嘘と秘密でできている」という魅力的なキャッチフレーズがついた、新感覚ガールズ・ミステリー『プリティ・リトル・ライアーズ』。美少女失踪事件の謎をめぐり、4人のヒロインたちがひた隠す秘密、ヒロインたちを悩ませる「A」という謎の人物など、スリリングなミステリーサスペンスとして若い層を中心に支持されるようになった。

 しかし、何者なのかわからない「A」という人物をめぐり、物語は迷走。ミステリアスな悪役だったはずの「A」の設定が崩れ始めた時点で、「面白くない」という声がチラホラと聞こえるように。警察の捜査はリアリティがなく、「脚本家は、やる気がないんじゃないか」とも叩れるようになった。また、シーズンを重ねるごとにストーリーが停滞し、「あまりにも引っ張りすぎてる」と視聴者は辟易。「ヒロインたちにも共感できない」「シーズン途中でもいいから、1日も早く打ち切るべき」とまで言われるようになってしまった。

 なお、このドラマにはスピンオフ(『Ravenswood』)が制作されたものの、ミステリー、サスペンスに超自然現象という要素を付け加えたため、「本家もワケわかんなくなってきてるのに、さらに意味不明」と視聴者はつかず。こちらは潔く1シーズンで打ち切りとなっている。

■『ザ・フォロイング』(13年1月~)

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 元FBI捜査官と、殺人集団となった信奉者たちを操るカリスマ殺人鬼が死闘を繰り広げる、サイコサスペンス・スリラー『ザ・フォロイング』。実力派俳優ケヴィン・ベーコン初主演のテレビドラマであることや、手に汗握るノンストップな展開を追い風に、シーズン2前半までは視聴率はうなぎ上りだった。

 だが一方で、ケヴィン扮する元FBI捜査官があまりにも無能だという声も多く、「悪役の方を応援したくなるほどひどい」という意見まで飛び出すほどに。物語の筋書きがひねられるたびに、「あまりにも滑稽」「視聴者をバカにしている」と叩かれるようになり、「ストーリー展開に無理がありすぎて、見ているのがつらい」という声まで上がるようになった。

 現在アメリカではシーズン3が放送中だが、ショーランナー(現場責任者)がバタバタと交代しており、裏舞台でこんなドタバタがあるのだから、ドラマ自体が迷走するのも仕方ないと同情までされている。「面白くないドラマだけど、ネタとして見るのは面白い」と酷評されるなど、もはや末期状態である。

最終更新:2015/05/13 18:56
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