【連載】プウ美ねえさんのエプロンメモ

「つまらない日々にイライラ爆発」そんなアナタに伝えたい、“ヌードで自己肯定”のススメ

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(C)熊田プウ助

家族関係、恋愛、夫婦関係、仕事、結婚、介護、人生……サイ女読者のお悩みに“プウ美ねえさん”こと熊田プウ助が、いつもそばに置いておきたい“エプロンメモ”とともに回答します。

【今月のお悩み】
「感情の爆発を抑える秘訣を教えてほしいです」
 はじめまして。離婚して早11年たち、なにも得るものもなく、数年前に病気にもなり、毎日つまらない日々を過ごしております。ここ1年ぐらいイライラすることが増え、仕事中も、家庭内でも感情が爆発してしまいます。なにか感情を抑える秘訣とかありますでしょうか。(ライム、37歳)

【プウ美ねえさんからの回答】
 チームで働くひとや家庭のあるひとは、とかく、爆発することをわるいことのように考えがちです。おねえさんは仕事もプライベートも独りなので、感情の爆発をいっさい抑えません。我慢できないことをされたら、すぐ相手の尊厳をきずつける言葉を投げかえして、泣くまで追いつめたりします。爆発を後悔したことも、ありません。冷静にやりすごせば、仕事や信用を失わずにすむかもしれないけれど、まだ受けとっていない報酬や、味方にならないひとの信用など、べつだん惜しくないものです。それよりもおねえさんにとっては、感情をのびのびとまきちらす快感が、たいせつなのです。こういうひとは、人望がありません。けれど、自分が爆発しておくと、他人に爆発されたとき、いくらか気持ちを推しはかることができて、そうわるくないものです。

 ひとがイライラするのは、「人生もっとうまくいくはず」という不遜なおもいこみが原因です。ざんねんなことに、まっとうに生きていても、人生がうまくいくとはかぎりません。世の中には報われない善人も、罰を受けない悪人も、おおぜいいます。もし感情を抑えたいなら、この「うまくいって当たり前」という考えをコテンパンにすると、よいのです。

 以前おねえさんは、接客の仕事に就いていたことがあります。お客様にしかられ、先輩から平手で叩かれ、すっかり気持ちが萎縮して、爆発どころか、イライラする余裕もなくなりました。そのほか、赤の他人と同居するとか、言葉の通じない国で一人で暮らすなど、環境を大きくかえてみると、おもしろおかしく生きたいという余裕が消えるので、イライラがへることうけあいです。

 転職や転居がむずかしいばあいは、ぎゃくに、うんと自分を肯定する楽しみを見つけてごらんなさい。たとえば、ネット上にヌード画像を公表したりすると、たいがいのことがどうでもよくなります。外見をほめられれば楽しいし(どんな肉体にも、需要があります)、将来リベンジポルノに怯えるひつようもなくなります。おねえさんも数年前、ゲイAVに出演しました。汁男優いじょう企画単体未満という安いあつかいです。商品になったアヘ顔を客観的に見たら、それまで抱えていた無駄なプライドがごっそり消えました。「生きてるだけで、そこそこ幸せ」と思い知らされて、爆発する機会もぐっとへります。

【今月のエプロンメモ】
暴力にうったえると、「ビンタばばぁ」などの仇名をつけられ、笑い話にされてソンです。お気にいりの服や、小動物、博多人形などを身近に置いて、ストッパーにしましょう。動作が慎重になります。爆発させるのは言葉だけでいいし、そのほうが陰湿さがきわだって、ずっと気がきいています。

熊田プウ助(くまだ・ぷうすけ)
1969年生まれ、ゲイ漫画家。都内でひっそりと飼い猫と暮らす日々を描いたエッセイマンガ『本日もおひとりホモ。中年マンガ家生活』(ぶんか社)など、著書多数。最新刊は、作画を担当した『世界一周ホモのたび 祭』(同)。

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