[女性誌速攻レビュー]4月号

書くだけで幸せが湯水のように湧く……「AneCan」の恋愛を叶える“秘技”に不穏な気配

2015/03/31 17:40

 結局、「AneCan」では1歳でも年が違うと年の差恋愛にカウントされてしまうということが判明しただけの企画でした。ただの恋愛企画に終わらせまいと捻ったものの、タマがなかったのか、「AneCan」!?

■叶わないのは恋愛だけ……
 「叶えたい夢を書く」と夢が叶うと、巷ではよく聞く話。「『書いた』ら、人生こう変わった!」企画でも、皆さんが自信をもってリコメンドしています。

「学生時代に心理学を学び、得た結論が“書いたら叶う”。書くと心の奥底に刻まれ、心身のすべてが夢を叶えるモードに切り替わっていきます
「自分を変えたいと思っても、どうしてもいいかわからず、猛烈な不安に襲われていました。そんなとき“書いて願いを叶える”セミナーに誘っていただき、参加。漠然とした不安がみるみる片付いていく、言葉の威力を感じました」

なにも言うまい……皆さん真面目ですね! さらに、「書いたら叶った!みんなの実例集5」も見てみましょうか。ここでも真面目さ一辺倒でして、読めば読む程、逆に不穏な匂いが漂ってきてドキドキ、いや、正直ワクワクしました。どのような内容かと申しますと、一人目の女性は、「憧れだった東京勤務。目標だった外資系企業に採用されました」とあり、「欲しい洋服など“買えば手に入るもの”もカウントすると100以上の願望を達成。上京、旅行先はもちろんコンプレックスの克服なども実現」してきたそうです。「書くとこれらの感情(焦燥感のこと)が整理でき、夢に向かって進めるようになるんです」とのこと。この方の言ってることは、そういうこともあるかもね~とまだうなずける内容。

2番目の方も、「管理栄養士の資格を取得し、OLから起業。年収は3倍、6kg減の体重を維持」とあり、年収3 倍には若干引っ掛かるものの、まぁそういうこともあるかもね! で流せますよね。しかし、3番目の実例から雲行きが怪しくなります。

「悩みや希望はすべてルーズリーフに書き留める。すると仕事の企画が湯水のように湧いてくる!」

『AneCan(アネキャン) 2015年 04 月号 [雑誌]』
好きな子の名前をノート一冊書くと両思いなれるってマイ・バースデーが言ってた
アクセスランキング