今井舞の「週刊ヒトコト斬り」

『マッサン』エリーの主演決定で考える、ブロードウェイ『CHICAGO』の果たす意味

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連続テレビ小説 マッサン Part1 』(NHK出版)

――毒舌コラムニスト・今井舞が、話題のアノ人物やアノニュースをズバッとヒトコトで斬り捨てる!

◎おばちゃんが飛びつく絶妙ライン
 「『マッサン』、スタジオ収録最終日に号泣」のニュース。「収録最終日」ではなく「スタジオ最終日」ってとこがミソ。北海道での本当の撮影終了で、またたっぷりと反芻してと。スルメか。

 シャーロット・ケイト・フォックスが「外国人」であるという儚さが、別れの名残惜しさに拍車を掛ける構図になっていたわけだが。そんなに涙流して心配しなくても大丈夫。ブロードウェイミュージカル『CHICAGO』主演決定! この一報を知って「朝ドラは出世の足掛かりだったんかい」などという気持ちは、不思議と微塵も湧かない。そのかわり湧いてくるのは、「ブロードウェイミュージカル・CHICAGO」というものに対する猜疑心だ。いや、ブロードウェイミュージカル自体は、素晴らしいエンターテインメントだとは思うのだが。こと『CHICAGO』に関してはねぇ。米倉涼子の件もあるし。何かこう独特の「親日性」というか、特殊枠の存在を感じざるを得ないのである。

 「12月には日本公演」「東京で開催されたオーディションで合格」などという追加情報を目にするたびに、「やっぱり」の印象は濃くなるばかり。本国では発売されてない、日本人向けの、イヴ・サンローランの便座カバーとかと同じ匂い。いわゆる「フランチャイズ契約製品」ってヤツだ。今後「ブロードウェイミュージカル・CHICAGO」の看板を見るたび、「これはどっちだ? フランチャイズか? 正規品か?」とつい疑念の目で見てしまいそうだ。ま、「どちらも正規品です」と言われて終わりなのであるが。さらなるご活躍をお祈り致します。
 
◎『黒い看護婦』が暴いた病理
 今回の騒動で初めて注目された感がある、フジテレビの金曜21時のドラマ枠。そんなもんあったんだ。今週は角田光代原作のドラマで、来週は洋画『魔法にかけられて』だと。このラインナップの唐突さ、まとまりのなさ、志のなさ。闇鍋か。

 「赤と黒のゲキジョー」っていう枠の命名センスがそもそも。ちゃんとした監督、ちゃんとした役者が関わるようなシロモノじゃないことを物語っている気がする。偏差値でいったら12くらい。「赤と黒のゲキジョー」。……あらためて文字に書き起こして見てみると、その弛緩っぷりが臓腑にしみるわけである。監督も大竹しのぶも、この枠で流されると知ってたら、そもそもオファー受けなかったと思う。「赤と黒のゲキジョー」……21世紀にこの番組名はナシだろう。そう判断を下せる人間が上層部に1人でもいたら、今回の件は起こらなかったに違いない。

◎泣かせる男
 さらに『水曜日のダウンタウン』(TBS系)が、また福袋関連でポカ。何でだ。これは「天丼」ということなのか。そうとでも考えなければ起こりえないくらい同じポカ。
で、この『水曜日のダウンタウン』のことを含め、最近は松本人志が『ワイドナショー』(フジテレビ系)で1週間を振り返りあれこれ言うのが週末のネットニュースのおなじみの光景になっているわけだが。何か一昔前の『アッコにおまかせ』(TBS系)の和田アキ子と同じ雰囲気になってるのが(泣)。

 それはともかく、松本はポカに関して「あれはアウトでしょ」などと言及。自分の番組の失態にも率直に発言する姿勢に、さすが松ちゃんの面目躍如……みたいな空気になっているのであるが。自分の冠番組の内容を把握しないまま出演してるって時点でそもそも。「今回はうちのスタッフがポカしたみたいで」って、他人事か。中身精査しないで出てるのか。わかっちゃいたけど、こうやって鼻先に突きつけられると、あらためて(泣)。いろんな見たくない松ちゃんの中でも『ワイドナショー』に出てる松ちゃんが一番ツラいよ。みうらじゅんをゲストに呼んで「な? 面白いやろこの人」って胸張ってるところとか、しみじみと。

 そしてホームでない場所に呼ばれたみうらじゅんは、必ず「私は自分一人で営業も媒体宣伝もやってきた、一人電通です」という自己紹介ネタ(ネタじゃないけど)で空気を作る。CSやBSでないアウェイの番組で、自分に対するコンセンサスが取れてない相手(自分を知らない視聴者も含め、ここではフジの女子アナや前園真聖など)との間合いの取り方というか、咀嚼のための最大公約数の提示の仕方は見事である。アウェイ慣れしてるといえばそれまでだが、自分に対する客観視の正確さたるや。

 「自分を客観視」かぁ。今の松ちゃんに一番欠けてるファクターはこれだ。(泣)。

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今井舞(いまい・まい)
週刊誌などを中心に活躍するライター。皮肉たっぷりの芸能人・テレビ批評が人気を集めている。著書に『女性タレント・ミシュラン』(情報センター出版局)、1月16日に新刊『今井舞がゆく! 気になる「あそこ」見聞録』(新潮社)発売。

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