タイトルだけじゃなく設定も凝ってます!

『E.T.』『ハリポタ』『ターミネーター』も!? 最高にバカバカしい米ポルノ・パロディ

2015/02/26 19:00

■『タイタニック』→『バイタニック』

 ポルノ映画と呼べるのかと疑問に思ってしまうほど、小道具はお粗末。カーセックスをするシーンは車がポンコツで汚かったり、最後に主人公が海に投げ出されるシーンはプールで撮影しているのがバレバレだったりと、大作映画をこんなふうにパロるのは失礼なのではないかと心配してしまう。しかし、名作『タイタニック』の印象的なシーンは全て盛り込まれているので、ついつい最後まで見てしまう作品だ。

 カテゴリーはゲイもので、ワイルドな男性にナヨナヨした男性が惚れていくというストーリー。裸体をスケッチするシーンでは、ペニスを異様にデカく描いてしまうなど高ぶる心が手に取るようにわかり、恋心という点では『タイタニック』らしく描かれている。低予算なのは明らかだが、演じている男優や監督らは『タイタニック』の大ファンなのだろうか、作品への熱い気持ちも伝わってくる。とはいえ、見終わった後、「時間の無駄だった」と思わずにはいられない。

■『エドワード・シザーハンズ』→『エドワード・ペニスハンズ』

 本家は、『シザーハンズ』という邦題で知られるジョニー・デップの主演作。両手がハサミという人造人間が主人公である『エドワード・シザーハンズ』に対して、『エドワード・ペニスハンズ』はタイトル通り、両手がペニスという人造人間が人間と交流する物語。両手のペニスと合わせて3つのペニスを持つエドワードのセックスシーンはかなり見ごたえがあるが、どのシーンも2つのペニスハンドはむき出しなので、かなりグロい。

 作品は1時間を超える超大作だが、ペニスハンズを演じるシッキー・ニックスとメイン女優のジェナ・ファインは婚約したこともある恋人同士だったので息はぴったり。ペニスハンズのメイクも本家本元ととても似ており、コミカルな表現力もあるため、ポルノファンからはかなり高い評価を得ている。

■『プライベート・ライアン』→『セイビング・ライアンズ・プライベート』

 『プライベート・ライアン』の原題は『セイビング・プライベート・ライアン』で、直訳すると「ライアン兵士を救え」。タイトルの「プライベート」という単語には、「兵士」のほかにも「私的な」「秘密」「アソコ(陰部)」という意味があるため、ポルノ愛好家たちは「絶対にパロディポルノのネタにされる」と確信していた。期待は裏切られず同年、『セイビング・ライアンズ・プライベート』、つまり「ライアンのアソコを救え」というポルノ・パロディが制作された。登場人物は本作と全て同じ名前で、もちろんゲイもの。みんながライアンのイチモツを救おうと入り乱れるシーンは圧巻だと話題になった。

■『E.T.』→『E.T. XXX』

 誰もが知る名作映画『E.T.』のタイトルは「Extra=外の、Terrestrial=地球の」。つまり「地球外生命体」という意味である。そのポルノ・パロディは、「Extra=余分な、Testicles=睾丸」。つまり第3のキンタマを持つ、本家本元のE.T.そっくりな「エッチな地球生命体」が主人公である。『E.T. XXX』では、エッチしたい盛りの20歳前後の女子学生と青年たち(女優・男優の実年齢は高め)がE.T.の存在を受け入れ、セックスを教えながら入り乱れるという作品。コメディ要素が多く、女優の表情も最高で、これぞアメリカンポルノという雰囲気が漂うものに仕上がっている。

 ほかにも、『パルプ・フィクション(くだらない話)』→『パルプ・フリクション(くだらない摩擦)』、『雨に唄えば(Singing in the Rain)』→『雨にスワップすれば(Swinging in the Rain)』などなど。テレビドラマもポルノ・パロディにされている作品が多く、『X―ファイル』→『セックス・ファイル:エイリアン・エロティカ』、『ゲーム・オブ・スローンズ』→『ゲイ・オブ・スローンズ』など、探せばお宝がざくざく。一度ポルノ・パロディを見始めたら、知らず知らずのうちにどっぷりハマってしまうこと間違いなし、である。

最終更新:2015/02/26 19:00
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