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西加奈子受賞、直木賞は“前代未聞の出来レース”!? 「候補作が足りない」ドタバタ舞台裏

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『サラバ!』(小学館)

 1月15日発表の第152回直木賞は、西加奈子の『サラバ!』(昨年10月発売、小学館)が受賞を射止めた。昨年下半期に出版された作品から選ばれる賞だが、今回のその舞台裏では、「候補作が足りない!」と直木賞主催の文藝春秋の担当者たちが頭を抱えていたのだという。

「2014年下半期は、書籍の売れ行きの落ち込み具合が全体に大きく、話題になる作品がありませんでした。直木賞向けの良作ももちろん少なく、候補作を選ぶ担当者たちは各出版社に『いい作品はないか』と聞き込みまでしていたのです」(文芸編集者)

 その結果、集まったのが西、万城目学、大島真寿美らの5作品。

「賞を華やかにするため、『これまでにも何回か候補になっている人の作品を優先で入れたい』ということで、新潮社からは過去4回直木賞候補になっている万城目の名前が浮上。短編集としての出来はそれほどでもなかった『悟浄出立』をノミネートさせたそうです。文春は、もはや数合わせのような感じで自社の新人、木下昌輝のデビュー作『宇喜多(うきた)の捨て嫁』を候補にする苦肉の策まで展開していました。候補作が揃った段階で、西の一人勝ちは決定していたようなものといわれていました。これまでも『あと1人足りない』といった数合わせ程度の相談はありましたが、ここまで難航したのは異例なのでは」(同)

 順当に受賞を決めた西だが、本人としても“ほぼ出来レース”のこの結果には「接戦を制した感がなく、あまりテンションが上がっていない様子」(同)とか。そもそも出版業界では、「西が受賞するなら直木賞より芥川賞では?」との声もあった。

「編集者間では、これまでの西の作品は、エンタメ作というよりは人の心に訴えかける作風で純文学寄り。芥川賞向きだといわれてきました。ですが文春では『円卓』などエンタメ系も出していたので、『サラバ!』で直木賞を取れば、過去に文春から出した作品もまた売れるのでは……という下心もあったようです。前回の受賞者は65歳の“ベテラン”黒川博行と地味めだったので、話題性のある作家を選びたいという意図もあったかもしれません」(別の出版関係者)

実力派といわれる西には、運も味方していたようだ。

まさかの伊坂幸太郎は……ないね

しぃちゃん

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