石川敏男の芸能デスクレポート

山本圭壱復帰も「コンビ復活はあり得ない」!? 加藤浩次の沈黙が示す“吉本興業の怒り”

2015/01/22 21:00
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「あれ、お呼びでない?」

 「淫行事件」により、所属していた吉本興業を解雇され、芸能界からも干されていたお笑コンビ・極楽とんぼの山本圭壱(46)が19日、8年半ぶりに復帰ライブを行った。今年の初め、公式サイトを開設して告知。友人らと東京・下北沢の街頭でチラシを配布して観客の動員を図った。100席に1万6,000人を超える応募があり、入場料は、観客が料金を決めるという「投げ銭」興行だったという。

 ライブは、「山本圭壱お笑いライブ始まります」という第一声から始まり、「お帰りなさ~い」というファンの声援を受け、フィギュアスケートの羽生結弦選手や浅田真央選手のものまねなど、6本のネタを披露。淫行事件についての謝罪はなかったが、約70分のステージは大成功のうちに幕を閉じた。

 芸人仲間のロンドンブーツ1号2号の田村淳(41)から花が届いていたというが、萩本欽一(73)が「劇場を訪れた」という情報は誤報で、これは山本の“ジョーク”だったという。

 久しぶりに公の場に姿を現した山本だが、このライブで、芸能界本格復帰の可能性が一気に高まったわけではないようだ。相方・加藤浩次(45)の反応を見ているだけでも、カムバックは前途多難。復帰ライブの発表があったときには、MCを務める『スッキリ!!』(日本テレビ系)で、「本人の意向を尊重したい。ここからアイツがどこまでできるか」「僕自身も極楽とんぼとして、いつか2人でやりたいと思っているので。この延長線上に極楽とんぼ復帰、極楽とんぼがもう1回ライブをやったり、2人で活動できるように、僕も心から思っております」とエールを送っていたが、ライブ後はまったくのノーコメントだった。

 ここに、山本復帰に対する吉本興業の“怒り”がのぞく。萩本が監督を務めていた社会人野球「茨城ゴールデンゴールズ」の遠征先で起こした、10代女性への淫らな行為。事件は不起訴にはなったが、業界ではまだ尾を引いている印象だ。在阪のスポーツ紙記者は、「吉本は、彼の素行そのものに問題ありと考えている。だから復帰などありえないと思っていますよ。『活動再開は彼がすることだから、どんな活動をしようと自由。勝手にやれば』という考え。だから、相方の加藤にも不用意な発言を控えさせたのでしょう。コンビ復活なんてありえない」と語る。

 確かに吉本は、興信所を使って山本の素行調査をしてきた節がある。その結果として、「女癖が直っていない」と判断したようだ。男性週刊誌記者は、「宮崎県内の寺に修行に入ったこともあったけど、形だけだった。女にうつつを抜かす日々だった」という。

 山本は、芸能界を追放されてからも、携帯電話の番号を変えていないと聞いた。それこそ、芸能界とつながっていたという思いと、女性に対する未練なのではないだろうか。山本の本格復帰はまだまだ遠い。

石川敏男(いしかわ・としお)
昭和21年11月10日生まれ。東京都出身。『ザ・ワイド』(日本テレビ系)の芸能デスク兼芸能リポーターとして活躍、現在は読売テレビ『す・またん』に出演中。 松竹宣伝部、『女性セブン』(小学館)『週刊女性』(主婦と生活社)の芸能記者から芸能レポーターへと転身。

最終更新:2015/01/22 21:00
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