噂の女"神林広恵の女性週刊誌ぶった斬り!【第254回】

安室奈美恵、円満独立のウラの“利権配分”と「育ての父」が語る美談の怪しさ

2015/01/20 21:00

 それでも、安室がすぐに事務所から離れられない事情があった。脱税事件の2年前には母親の惨殺事件が起こり、さらには02年にはSAMと離婚、親権に関してもすったもんだあり、変な男たちとの恋愛騒動もあった。そうこうするうちに一人息子も手を離れ、やっと自分自身のことを考えられるようになった。そして独立――。当然の流れである。しかし安室が独立したいと知るや否や、マスコミはライジングのコントロールの元、安室バッシングに走った。そして独立が成立した今、裏方に徹していたはずの平が登場する――。それは当然のように美談に彩られたものだった。

「このままの状態が続くことは、互いにとって不幸だという結論に至ったんです」
「今回の落としどころが浮上し、昨年末に決着を見たのです」

 平によるとその決着とは“一切の条件をつけず、移籍料も他条件もなし。安室に関する一切の権利を受け渡した”。つまり今後ライジングは完全に安室とは無関係になったというのだ。しかもそれを“甘い”と指摘する業界の声には、関係者のコメントとして「平さんの“親心”それ以外の何ものでもありません」とさらに平を持ち上げる。

 どう考えても信じ難いし、怪しい。しかも平は「落としどころが浮上」と話す一方で、なぜか「条件ナシ」だという。一体「落としどころ」って何? と思うが「自身」はそれを追求する気もないらしく、突っ込んでもいないし、当然何も書いてない。

 一方「週女」はというと、「自身」の内容とは大きく違い、バリバリ条件ありだと報じているのだ。記事によると、ライジングが取った利権は7万人の会員を擁するファンクラブの運営と、安室の愛人だと報道された音楽プロデューサー・西茂弘との決裂だという。やっぱり条件あったじゃない。しかしこうした2つの条件を記事にした「週女」も、ことさらのように “円満独立”“平の親心”を強調し、もう十分稼いだし事務所に貢献したのだから、という論理はそこにはない。ハイエナだから。

 それにしても本当にタレントやアーティストの独立って、例外なくタレントが悪者になり、事務所が“立派な”存在に仕上がっちゃうんだよね。その機能として働くのが、事務所の威光に追随する芸能マスコミだ。それでも念願の独立を果たせたのは安室奈美恵という存在の大きさからだろう。安室奈美恵“第二章”はこれからだ。

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昭和芸能界を生きているかのような女・安室
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