今井舞の「週刊ヒトコト斬り」

ドラマ『オリエント急行殺人事件』でわかった、三谷幸喜の仕事姿勢と問題点

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『三谷幸喜 創作を語る』(講談社)

――毒舌コラムニスト・今井舞が、話題のアノ人物やアノニュースをズバッとヒトコトで斬り捨てる!

■第三の候補者
 フジテレビ55周年記念ドラマ『オリエント急行殺人事件』。脚本・三谷幸喜、原作・アガサ・クリスティ。と言えば聞こえはいいが、タレントを大勢出さなきゃならん群像劇の内容を、イチから自分で考えるのが面倒臭かったんじゃないだろうか、三谷幸喜。その前のフジテレビ50周年記念ドラマ『わが家の歴史』も、尺長いだけでやっつけがヒドかったもんなぁ。今回主演の野村萬斎、完全に演技がドクロベエ様だったし。

 スペシャルは引き受けるけど、テレビの連ドラからはすっかり遠ざかっている三谷幸喜。制約の多さとか、士気の低さに嫌気が差したってことなんだろうか。たまのテレビは3分の力でお金ガッポリ、それを好きな作品づくりに生かしてと。ビートたけしに続き三谷幸喜も、「テレビで稼いで、映画でドン」方式に。クドカンがそこに続かないことを祈るのみである。

■アナ雪問題、最後の課題
 ディズニーランドのアナ雪イベント。夕方、プロジェクションマッピングが城に投影されると、ニュース番組では一斉に生中継。揃って中継報道するほどのことなのか。あのプロジェクションマッピングって、何か大写しのパチンコの確変画面みたいだよなぁ。あれを見て育った世代って、何かこう「パチンコ的なもの」に染まりやすくなってる気がする。話が逸れたが。さらにロケクルーが盛り上がって伝えていたのが、パレードであった。オープンカーに神田沙也加、May J.、ピエール瀧に松たか子の4人が乗車して手を振るという、最初で最後のロイヤルストレートフラッシュ。まあこれは盛り上がるか。沿道には泣いてる人いたもんなぁ。

 しかし松たか子。結局ドラムロール鳴りっぱなしのまま「妊娠」を理由に出てこなかったわけだが。身重で寒空の下、ディズニーのパレードには出るのか。金か。それとも最初の契約に盛り込まれてたのか。身重で『タモリ倶楽部』(テレビ朝日系)の「空耳アワー」にも出て、セットで椅子運んでたもんなぁ。我々余人には、松たか子のこの「アナ雪の歌を歌う」ということに対する、異様なまでの拒絶の理由がもうよくわからん。

 だが正直、松たか子よりもレア感があってアガったのはピエール瀧の方であった。パレードのオープンカーに乗る瀧は「ディズニーのパレードで手ぇ振ってるよ俺」のwww感がかなり強く、仲間内に向かってわざとやってるように見えた。あの毛色の違うメンツが寄せ集めて乗らされている車は、人生ゲームのそれのようだった。そういや、松たか子が歌わないことばかり話題になるが、瀧も「あこがれの夏」を歌わない。何か強い意志が介在するのだろうか。きっと石野卓球にからかわれるからだろうな。

■本来、収まるべきライン
 SMAP出演で悪評ふんぷんの『人志松本のすべらない話』(フジテレビ系)。こういうの、企画段階で断ってくれよ松ちゃん……。「ボスが許しちゃったからアレやけど、その椅子に簡単に座れると思うなよ」という、共演芸人たちのSMAPに対する、笑ってない目が印象的であった。

 香取慎吾はその空気を嗅ぎ取りアガっていたが、稲垣吾郎はいつも通りの稲垣吾郎。別番組で「今年は株を始めようと思っている」と語っていた。株始めるか稲垣吾郎。何か、ヒマなんだろうな。スケジュール的な話じゃなくて、人間的に。あの冷えた空気に心がまったく反応しないというのは、人として大事な何かと引き換えに生きてきたことを意味している。そして、株でうまくいくのは、意外とこういうタイプだったりする。中身は桐谷さんと同じかもしれない。稲垣吾郎も、そういう次元で、生きてない。

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今井舞(いまい・まい)
週刊誌などを中心に活躍するライター。皮肉たっぷりの芸能人・テレビ批評が人気を集めている。著書に『女性タレント・ミシュラン』(情報センター出版局)、1月16日に新刊『今井舞がゆく! 気になる「あそこ」見聞録』(新潮社)発売。

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