2014年10月期ドラマのワースト&ベスト

米倉涼子がキムタク『HERO』超え、深田恭子は今期ワースト1位! ドラマ視聴率ランク

2015/01/05 21:00
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『ドクターX~外科医・大門未知子~』(テレビ朝日系)公式サイトより

 2014年10月にスタートした連載ドラマ(民放、午後8~10時台)が、それぞれ最終回を迎え、視聴率で断トツトップに輝いたのは、米倉涼子主演『ドクターX~外科医・大門未知子~』(テレビ朝日系)だった。全11話の平均視聴率は22.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)で、秋ドラマで唯一の平均20%台超えを果たした。

 12年に第1期が始まり、今回が第3期となった『ドクターX』。12月18日に放送された最終回の視聴率は27.4%で、SMAP・木村拓哉主演の夏ドラマ『HERO』が初回に獲得した26.5%を上回った。ドラマの視聴率が低下傾向にある中で、初回から11週連続して全話20%台という快挙を達成。主演の米倉は、同26日に一般男性との結婚を発表し、私生活に変化が訪れたことで第4期の登板はあるのか、早くも注目が集まっている。

 『ドクターX』に次ぐ平均2位の高視聴率だったのは、綾瀬はるか主演の『きょうは会社休みます。』(日本テレビ系)。同作は、30歳で恋愛経験がない“こじらせ女子”の主人公と、9歳下でアルバイトの大学生・田之倉悠斗(福士蒼汰)との恋を描いたストーリーで、初回14.3%からスタートしたが、「田之倉ブーム」が到来し、福士効果で2~4話まで17%台を記録。以後は10話まで14~16%台を推移し、全10話の平均は16.0%。裏のドラマである沢尻エリカ主演『ファーストクラス』(フジテレビ系)を大きく突き放した。

 ベスト3位に入り込んだのは、シリーズ誕生15周年を迎えた人気作『科捜研の女』(テレビ朝日系)で、平均視聴率は12.8%。13年秋にスタートした『科捜研の女』第13シリーズは14年春までの2クール連続放送だったが、今期は1クールのみで終了。1月からは同枠で観月ありさ主演『出入禁止(デキン)の女~事件記者クロガネ~』が始まる。

 続いて、残念なことに低視聴率でワースト3位以内に入った3作品をご紹介。まずワースト3位は沢尻主演『ファーストクラス』で、平均は6.6%で終了した。4月期に午後11時台で放送された『ファースト・クラス』は、女同士の“マウンティング”(格付け)が話題を呼び、最終話では10.3%と初の2ケタを獲得。反響が大きかったことで続編の制作が決定し、終了後わずか3カ月での続編放送はフジテレビドラマ最速の記録となったが、肝心の続編は大コケしてしまった。

 ワースト2位は、船越英一郎主演『新・刑事吉永誠一』(テレビ東京系)。13年秋クールの『刑事吉永誠一 涙の事件簿』は平均6.8%だったが、今期は平均6.5%に終わった。

 そして、秋ドラマの視聴率で最下位となってしまったのは、深田恭子主演『女はそれを許さない』(TBS系)で、全10話の平均は6.1%だった。同作は初回ランキングでも7.0%でワースト1位になっており、5話では4.9%にまで低下。第8話には7.3%で最高記録を獲得したものの、2ケタにのぼることなく最終話を迎えた。

 TBSでは、10月16日~11月13日まで全5話が放送された『MOZU Season2~幻の翼~』が平均6.2%、11月20日~12月18日までで、同じく5話で完結した『ママとパパが生きる理由。』は6.4%という結果に。通常よりも半分の話数しかないため、他作品との比較は難しいが、どちらも大幅な視聴率上昇は見られず、1ケタ後半にとどまった。

 秋クールのドラマを振り返ると、今回はベスト3位以内にテレ朝ドラマから2作品もランクインしただけでなく、2クール連続で放送する『相棒』も、秋は平均16.3%を稼いでおり、テレ朝は安定して数字を獲れる3作品が出揃っていた。『ドクターX』の次枠には沢村一樹主演『DOCTORS 3 最強の名医』が待機しており、こちらの数字にも期待が高まる。

【2014年秋ドラマ(午後8~10時台、民放5局)平均視聴率一覧】

1位『ドクターX~外科医・大門未知子~』(テレビ朝日系・木曜午後9時)全11話/22.8%
2位『きょうは会社休みます。』(日本テレビ系・水曜午後10時)全10回/16.0%
3位『科捜研の女』(テレビ朝日系・木曜午後7時58分)全9話/12.8%
4位『信長協奏曲』(フジテレビ系・月曜午後9時)全11回/12.3%
5位『ディア・シスター』(フジテレビ系・木曜午後10時)全10回/11.3%
6位『素敵な選TAXI』(フジテレビ系・火曜午後10時)全10回/10.3%
7位『地獄先生ぬ~べ~』(日本テレビ系・土曜午後9時)全10回/10.1%
8位『Nのために』(TBS系・金曜午後10時)全10話/8.9%
9位『すべてがFになる』(フジテレビ系・火曜午後9時)全10回/8.8%
10位『SAKURA~事件を聞く女~』(TBS系・月曜午後8時)全10話/8.0%
11位『ごめんね青春!』(TBS系・日曜午後9時)全10話/7.6%
12位『ファーストクラス』(フジテレビ系・水曜午後10時)全10話/6.6%
13位『新・刑事吉永誠一』(テレビ東京系・金曜午後7時58分)全9話/6.5%
14位『女はそれを許さない』(TBS系・火曜午後10時)全10話/6.1%

補足:TBS系・木曜午後9時の2作品
『MOZU Season2~幻の翼~』 全5話/6.2%
『ママとパパが生きる理由。』全5話/6.4%

※平均視聴率は単純平均視聴率(全話合計÷放送回数)。小数点第二位以下を四捨五入。TBS木曜9時枠で全5話の2作品、2クール連続で放送する『相棒』(テレビ朝日系)はランキング対象外とする。

最終更新:2015/01/05 21:00
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