大勢のセレブがソニーを批判

M・ムーア、ソニーを攻撃したハッカーに「『トランスフォーマー』の続編もやめさせて」

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皮肉に見せかけた本心をあれこれ言い放ったマイケル・ムーア

 先月末、「ガーディアンズ・オブ・ピース(平和の守護者)」と名乗るハッカー集団により、大規模なサイバー攻撃を受けた、映画製作会社ソニー・ピクチャーズエンタテインメント。5万人近い従業員たちの給与明細や社会保障番号といった個人情報、未公開映画・俳優のギャラなどの機密情報、同社幹部がハリウッドスターやオバマ大統領をディスっているメールなどの内部情報が流出(既報)した。

 このハッカー集団だが、当初からソニー・ピクチャーズがクリスマスの目玉映画として用意していた、北朝鮮の金正恩第一書記暗殺を描いたコメディ映画『ザ・インタビュー』に強い嫌悪感を示しており、公開日である25日に「クリスマス・プレゼントとして膨大なデータを提供する」とメディア各社に通告。その後、『ザ・インタビュー』を上映する映画館に9.11のような攻撃をすると脅迫。クリスマスの日に同時多発テロを受けることになったらパニックに陥る、と懸念した大手映画館チェーンは次々と上映取りやめを決定。ソニー・ピクチャーズも上映取りやめという苦渋の決断を下さざるを得なくなった。

 あっさりとハッカー集団のテロ脅迫に屈したソニー・ピクチャーズの対応に、セレブたちは唖然。これまで慎重に事態を見守ってきた彼らだったが、Twitterで憤りをぶちまけ始めた。

 人気俳優のロブ・ロウは「すごい。みんな屈服したわけだな。ハッカーの勝利、完全で完璧な勝利ってわけか。実にすごい」と皮肉たっぷりにツイート。続けて、「ジョン・F・ケネディ国際空港で(俳優の)セス・ローゲンに偶然会ったけど、自分も彼もこんなバカげた話、聞いたことなくてさ。ハリウッドの決断に、さぞかしネヴィル・チェンバレンは喜んでるだろうよ」とつぶやき、ソニーはナチスドイツに対して宥和政策をとった1930年代後半のイギリス首相チェンバレン、ハッカー集団はナチスドイツのようだと比喩した。

 このツイートに爆弾発言の多さで知られる共和党のニュート・ギングリッチ元下院議長は、「勝利したのはハッカーではない。テロリストだ。恐らく北朝鮮独裁政権のな。これは戦争行為だ」と大興奮。2012年アメリカ合衆国大統領選挙候補者だったミット・ロムニー前マサチューセッツ州知事は、「ソニー・ピクチャーズよ、屈するな。戦うんだ。インターネットで『ザ・インタビュー』を世界的に無料で配信するんだ。視聴者に対して、エボラ撲滅のために5ドルを寄付するように呼びかけて」と、戦う相手はハッカー集団なのか、エボラなのか、敵が誰のかイマイチわからないツイートをし、「アホ丸出し」とネット民を喜ばせた。

 人気テレビ司会者のビル・マーは「911という数字と、匿名の脅迫だけで、ハリウッド映画上映を中止できるっつーことだな」と憤りをあらわにした。人気テレビ俳優のザック・ブラフは、「『ザ・インタビュー』が恐ろしい前例になってしまうような気がする」とツイート。これから、テロ攻撃すると脅迫されるたびに、苦労して作った映画を上映中止するようになってしまうのでは、と懸念している業界人は多いようだ。

 一方で、マイケル・ムーア監督は、「親愛なるハッカー様:今、貴方がハリウッドを支配しているということで、お願いが。ぜひ、恋愛コメディやマイケル・ベイの映画を減らしてください。これ以上、『トランスフォーマー』の続編も見たくありません」と、ブラックユーモアたっぷりにツイート。「ハッカー集団様。あと、私、個人的には『ゴーン・ガール』のタイラー・ペリーが好きなので、マデア(タイラーが別の映画で女装して演じる黒人女性キャラ)を叩き潰すのは保留にしといてください」と、ハッキングされたソニー・ピクチャーズの幹部がプロデューサーと交わしていた黒人をバカにするような電子メールに対する皮肉も混ぜ込んだ。

 そして、「あっ、あと最後に一つだけ。私、『Canadian Bacon』って映画を製作してエライ赤字になったんですが、『ザ・インタビュー』と正反対のことして、私の映画を上映しまくってもらえるようにしてくれません?」とハッカー集団を神扱いまでして、Twitterを盛り上げた。

『Canadian Bacon』はもう新品取り扱いがないみたい

しぃちゃん

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