噂の女"神林広恵の女性週刊誌ぶった斬り!【第249回】

百田尚樹『殉愛』批判の幕開けの中、バーニング・作家タブーに“従順”な大手出版社の闇

syujyo1209.jpg
「週刊女性」12月23日号(主婦と生活社)

下世話、醜聞、スキャンダル――。長く女性の“欲望”に応えてきた女性週刊誌を、伝説のスキャンダル雑誌「噂の真相」の元デスク神林広恵が、ぶった斬る!

 先週突如逮捕された、漫画家のろくでなし子と作家の北原みのり。北原は6日に釈放されたが、ろくでなし子は接見禁止という事態が続いている。今回の逮捕は警察の報復、見せしめで「不当」だとの声が多く上がったが、その通りだと思う。ろくでなし子は前回の逮捕された内幕を暴露したため警察に報復され、北原はこれまでの安倍政権批判との関連が指摘される。総選挙中の不気味な言論弾圧事件。この国の権力はますます高圧的態度を強めている。

第249回(12/4~9発売号より)

1位「宇津井健さん 墓開きを迎えるも決着つかぬドロ沼相続問題」(「週刊女性」12月23日号)
2位「菅原文太さん “婦唱夫随”で貫いた『妻への絶対愛』48年間」(「女性自身」12月23日号)
3位「中山秀征 語り合いたい人 山路徹」(「女性自身」12月23日号)

  
 死亡5時間前に入籍した宇津井健の泥沼の遺産問題――。記事のメインタイトルだけ見ると確かに宇津井の遺産問題だが、しかし実はサブタイトルが存在する。
「やしきたかじんさんは訴訟にも発展…後妻と子どもが対立!」

 宇津井のことをメインに取り上げたように装うこの記事だが、実は別の問題を取り上げたものだ。ついに週刊誌が百田尚樹の『殉愛』(幻冬舎)問題に切り込んだのだ。ネットではすでに大きな問題となっていた百田のノンフィクション『殉愛』。本書はやしきたかじんと妻・さくらの愛と闘病を描いたものだが、ノンフィクションと謳いながら内容はさくらの一方的な証言を元にしたもので、対立するたかじんの長女やマネジャーを取材することなくこき下ろした。さらに出版後は、ネット上でさくらの重婚疑惑やたかじんのメモ捏造疑惑、そして遺産問題のドロドロなど数々の疑惑が噴出。たかじんの長女は『殉愛』の出版差し止めを求め訴訟を起こすまでに至っている。

 まさに泥沼で、いかにも週刊誌好みの問題だが、出版から1カ月、ほぼ全ての週刊誌が沈黙を続けた。やしきたかじん死亡後、3カ月前に入籍したさくらに対して疑問を呈していた多くの週刊誌がだ。その大きな理由は売れっこ作家・百田の“作家タブー”に加え、幻冬舎=バーニングタブーにあった。

 そんな中、今週の「週女」がついにその禁を破ったのだ。「週女」は宇津井問題をメインタイトルにする「おっかなびっくり」「苦肉の策」ではあるものの、内容は百田やさくらサイドへの批判的トーンも強く、萎縮する週刊誌の中では大健闘である。

さくらはじめ、一般人のほうがダイナミック!

しぃちゃん

今、あなたにオススメ



サイゾーウーマンのSNS

  • 「いいね!」「フォロー」をクリックすると、SNSのタイムラインで最新記事が確認できます。

関連リンク