【連載】プウ美ねえさんのエプロンメモ

「元ヤン上司の武勇伝にうんざり!」ヤンキーの“群れ”体質をかわすオツな社交術

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(C)熊田プウ助

家族関係、恋愛、夫婦関係、仕事、結婚、介護、人生……サイ女読者のお悩みに“プウ美ねえさん”こと熊田プウ助が、いつもそばに置いておきたい“エプロンメモ”とともに回答します。

【今月のお悩み】
「自分中心の元ヤン上司をやり過ごしたい」
 私の仕事は、基本3人で1チームで動いていますが、上司が中卒で53歳の元ヤンです。仕事中の雑談も自分中心じゃないと機嫌が悪く、家族(主に嫁)の悪口、給料の不満、自慢話、昔の武勇伝のローテーションです。毎日続くといい加減うんざりなのですが、どうやり過ごすのがよいでしょうか? お知恵を拝借したいです!(yasuzou、 42歳)

【プウ美ねえさんからの回答】
 はじめにひとつ。他人の学歴に言及するのは不作法なことです。10代ならまだしも、50を過ぎたひとに知性が感じられなくとも、だいたい学歴とは関係ないものですよ。むしろ上司さんを中学まで行かせてくれた親御さんと義務教育制度に感謝して、こんごは口をつぐみましょう。

 プウ美おねえさんは、ヤンキーの、群れたがる性質がたいへんきらいです。友情の尊さやキズナを誇示して、孤独な心をきずつけるからです。ですが、ヤンキー単体はきらいではありません。中学で同級だったリナちゃんは、ケンカの時のカミソリの持ちかたを教えてくれましたし、高校のクラスメートのコウイチくんは、体育館うらで授業をさぼる時、たばこを分けてくれました。世の中のひとが「ヤンキーはさびしがりやで、情に厚く、味方になれば面倒見がよい」といった擁護をするのも、ややなっとくです。けれども、いったい、生きていてさびしさを感じないひとなどいるでしょうか。仲間もおらず、子供もつくれず、武勇伝ももちあわせない、おねえさんのような人間のほうがよっぽどさびしいはずです。やはり、むやみやたらと徒党をくんだり、仲間いがいのひとに威圧的な態度をしめすヤンキー気質は、いただけません。

 群れるのがすきなひとは、マイペース派を敬遠するものです。あなたが毅然として雑談におうじなければ、上司さんはかまってこなくなるでしょう。しかし、それではあなたがチーム内で孤立します。昔おねえさんが肉体労働のアルバイトをした時、おなじく50代のリーダーがおりました。かれは元ヤンではありませんでしたが、高圧的で、自慢と愚痴がたいへん多いひとでした。そういう大人を改心させるのは不可能です。ぶつかるか仕事をやめるか、話を聞くのも給料のうちと諦めて、やり過ごすしかありません。おねえさんは卑怯なので、徹底して媚びました。一日に50回ほども「そうっスね」「すげえっスね」と言ったと思います。しまいに、このひとはお追従も見抜けないおばかさんか、わかっていて合わせてくれるおもしろいひとなのでは? と感じはじめ、いやな印象が薄れてしまいました。仲間を演じるうちに、敵意が消えたのです。つねに芝居をすることで職場が舞台となり、気持ちにぐんと張りがでて、オツなものですよ。ぜひ実践してごらんなさい。40過ぎで、高卒以上なら、かんたんなことです。

【今月のエプロンメモ】
あいづちひとつでも、気持ちは伝わるものです。それを逆手にとりましょう。「はい。いいえ。ありがとう。すみません」に、痛烈な皮肉や軽蔑、あきらめ、怒りをこめつつ、しかもそれを悟られないように言ってごらんなさい。心がスッとします。

熊田プウ助(くまだ・ぷうすけ)
1969年生まれ、ゲイ漫画家。都内でひっそりと飼い猫と暮らす日々を描いたエッセイマンガ『本日もおひとりホモ。中年マンガ家生活』(ぶんか社)など、著書多数。最新刊は、作画を担当した『世界一周ホモのたび 祭』(同)。

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