[女性誌速攻レビュー]「AneCan」11月号

ブログ&自撮り好き、手料理で“自分アゲ”! 「AneCan」のゴールは“藤原紀香”説浮上

2014/10/27 21:00

 そんな、がむしゃら感がまったくなく、自然体で生きてりゃ彼も結婚もできるし仕事もうまくいっちゃうアネサーに、米倉涼子のお話はどう響いたのでしょうか? 可愛い服も可愛い自分も大好き、セルフィーも大得意、ほとんどがブログを毎日更新している(AneLADYのリアル白書より)、そんなアネサーには、「がむしゃらに働いてアラサー時代を駆け抜ける」という米倉涼子流人生は少々違和感を覚えるものだったのではないでしょうか。

 どちらかと言えば、ブログをノリノリで毎日更新して、セルフィーもめっちゃ得意、健康と美容のために手料理をする、など同じ価値観を持っていそうな紀香姐さんのお話のほうが心に響くのでは? 「LADYの肖像」、毎回ドラマや映画の主役の方が番宣で登場してきますが、そんな予定はないけど(あるのかしら?)、紀香姐さん登場に期待を寄せております!

■アネサーにおける料理=SNSでの“自分アゲ”効果

 「ワインに合う料理 平日夜は10分レシピ、休日はご自慢レシピ」という、「AneCan」には珍しい料理特集が。もちろん、「100円鬼の節約レシピ」なんてテイストではなく、「平日にちゃちゃっと調理してDVDでも見ながらまったり過ごそ♪」や、「休日はみんなとホームパーティしよっ♪」といった狙いの料理ばかりです。

 平日夜の10分レシピが「焼くだけ」「のせるだけ」「混ぜるだけ」など簡単なものばかりということはもちろん、休日ご自慢レシピで紹介されている9品も、どれもステップ3~5だけで済み、調理時間も30分で終わりそうなものばかり。だけどホームパーティで用意したら、「○○ちゃんの料理可愛い~(ハート)! パシャッパシャッ(カメラ音)!」なんて賞賛の嵐&SNSやブログへの投稿でドヤッっとできそうな、小洒落た料理のオンパレード。結婚相手候補の胃袋掴みよりも自分アゲを選ぶ、アネサーの需要をバッチリつかんでいます。

 それにしても本当に平日夜もちゃちゃっと10分レシピに、ワインでのんびり(ハート)なんて方はいらっしゃるのでしょうか……? 閉店間際のスーパーで買ってきた割引きいたお惣菜に缶ビールや缶酎ハイ、その後は、韓国海苔や塩、缶詰に焼酎や日本酒という方はいらっしゃらないのでしょうか? うーむ、こんな素敵な秋の夜長を楽しむアラサーの行く先は、どう考えても藤原紀香姐としか思えません。といっても、筆者周辺の缶酎ハイアラサーが米倉涼子になれる気配もまったくありませんが、とにかく早く紀香よ誌面に!
(白熊春)

最終更新:2014/10/27 21:00
『AneCan (アネキャン) 2014年 11月号 [雑誌]』
時代に飲まれないバブリー志向は強い!
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