今井舞の「週刊ヒトコト斬り」

矢口真里『ミヤネ屋』復帰説より望まれる、理想の復帰プランとは

2014/10/17 21:00
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新キャラクターで再起!

――毒舌コラムニスト・今井舞が、話題のアノ人物やアノニュースをズバッとヒトコトで斬り捨てる!

◎ご検討をば
 降って湧いたような「ミヤネ屋出演説」。だが、当の『ミヤネ屋』(読売テレビ系)は一言も言及なし。まだ迷走中の印象が否めない矢口真里復帰話。『めちゃ×2イケてるッ』『さんまのまんま』(いずれもフジテレビ系)『5時に夢中!』(TOKYO MX)と、いろんな番組がその舞台の候補に挙がっているわけだが。意外と、274人いるという、ふなっしーの兄弟の1人の「中身」ってのがベストなのかもしれない。体のサイズもちょうどいいし。

 夜1人で寝られない、何でもすぐクローゼットに隠す。妙なクセのある妹「やぐっちー」。カメラを向けると逃げるが、小さな四角を見せると、ワイプだと思って反射的に入ろうとする。語尾は必ず「○○びっちー!」。ふなっしーを伴っての「久しぶりにみんなに会えて、喜びっちー!」が第一声。囲み取材で「中身、矢口真里さんですよね?」と追及されたら「やぐっちー、ずいぶんお休みしてたから、まだ感覚が戻ってないびっちーッ!」と甘えれば、あとは上手の兄が全て処理してくれよう。顔を出さずに明るく楽しく。生々しい話や謝罪は避けて。そんな都合のいい話があるか、と思っていたが。矢口真理が望む全てが叶う、理想の復帰は、ここにあった。

◎松村邦洋も知らぬ事実
 巨匠・ビートたけし。着ている服は無論、一流どころのもの。うわさではエルメスが多いと聞くが。テレビの画面を通して見ても、ジャケットの生地とか、明らかに高そうだもんな。でも、たけしって、見るたびいつも上着がブカブカ。特に袖のところがものすごく余ってる。店側は試着の際、絶対「もっと短くされた方が……」と提言してるはず。なのに長く余らせているこの頑なさに、明らかにたけし側の意志を感じる。

 どうしてなのか長年不思議だったのだが、先日、蝋人形館に自身の人形が飾られるセレモニーに出て来たたけしを見て、合点が行った。あの長い袖は、「コマネチ」した時にちょうどいい塩梅になるよう計算されてたんだな。普通のジャケット着用で、コマネチのポーズである「腕を下に向けて少し曲げる」という体の動作をすると、袖から手首の部分がかなり出る。すると何かこう、現実味が感知され、たちまちギャグにしまりがなくなる。これを袖の長いブカブカなジャケットでやると、あら不思議。ポーズのまぬけさが強調され、一気にギャグの世界に誘われる感じ。実際に試してみたから本当だ。ヒマか。

しかし「いつコマネチを振られても対応できるように、ブカブカの上着をエルメスで誂えている」というのは、実にカッコいい、たけしらしいエピソードである。全部私の私見だが。ウィキペディアとかにもう載ってたらすいません。

◎えなりのマンシングウェアはセーフ
 イスラム国に客筋を奪われ焦ったのか。アレフ元代表「ひかりの輪」代表・上祐史浩が、なんか会見開いてアピールしてたが。じょうゆうさん……。顔の老け方よりも、腹がやんわりメタボだったことに、月日の流れを感じたな。あと、「FILA」のジャンパー着てた。メーカーはこれ、たまったもんじゃないだろな。和歌山カレー事件でのミキハウスの「ロゴ映さないで」要請を思い出す。ま、上祐さんのFILAは「愛用」というよりは「たまたま着用」のニュアンスがあるから助かるが。今最もたまらないのは、アンダーアーマーだろう。清原和博が写真週刊誌に撮られるたび必ず愛用。完全に「番長のモンモン隠し」状態。はした金にも困っているという現在の清原。「もう二度と着ない」と約束したら、アンダーアーマー、心づけくれるかもよ。「着てほしくない」という、新しいマーケティングの誕生か。いや、それは立派な恐喝だ。

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今井舞(いまい・まい)
週刊誌などを中心に活躍するライター。皮肉たっぷりの芸能人・テレビ批評が人気を集めている。著書に『女性タレント・ミシュラン』(情報センター出版局)など。

最終更新:2019/05/22 16:31
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