イケメンドラマ特捜部【ジャニーズ&イケメン俳優】

Kis-My-Ft2・玉森裕太の“素人”っぽい初々しさがバランスをとった、『信長のシェフ』

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『信長のシェフ』(テレビ朝日系)公式サイトより

 『信長のシェフ』(テレビ朝日系)は、戦国時代にタイムスリップしたフレンチシェフのケン(Kis‐My‐Ft2・玉森裕太)が、織田信長(及川光博)に専属料理人として仕えることになり、料理の腕で戦国時代を生き抜いて行くドラマだ。

 昨年、金曜ナイトドラマ枠で放送された「Part1」の成功を受けて、今回続編が作られたのだが、初めて見た時は、時代劇にしてはびっくりするくらい安っぽい作りのドラマだなぁと思った。しかし、その安っぽさが深夜ドラマという時間帯にうまくはまり、作品はスマッシュヒット。安っぽさがマイナスに働くのではなく、心地よいユルさとして受けとられ、深夜にダラダラ見る分には、とても相性がよかったのだ。

 今回の「Part2」では、木曜午後8時台のゴールデンタイムへと進出することとなったが、残念ながら、それが原因で、前作の肝であった“視聴者が軽い気持ちで見たら意外と楽しめた”という、絶妙なバランスを崩してしまったように思う。視聴率も、「Part1」が午後11時台の深夜ドラマにもかかわらず平均視聴率10.8%(ビデオリサーチ調、関東地区/以下同)だったのに対し、「Part2」の平均視聴率が7.0%に下がってしまったのは、テレビドラマには作品のスケールに応じたふさわしい時間帯というものがあるのだ。と、あらためて実感させられる。

■チープな絵作りでも楽しませる構成力

 とはいえ、物語自体は前作のテイストを引き継いでおり、十分楽しめた。物語は毎回、歴史上の出来事にケンが絡み、危機一髪のところを料理の力によって乗り超えていく。調味料や食材が足りない戦国時代に、どうやって、パエリアやグラタンといった料理を作るのかという創意工夫が毎回見どころとなっている。

 現代人がタイムスリップする時代劇という意味では『JIN‐仁‐』(TBS系)を彷彿とさせるが、『JIN‐仁‐』の主人公が現代人の医者で江戸時代にはない医療技術で困難を乗り越えていくのに対し、『信長のシェフ』のケンは料理人で、血と暴力にまみれた乱世の争いが料理の力によって解決されていく。そんな、料理で戦争を解決するという展開が、本作をアクロバティックな展開でありながらも、誰が見ても楽しめるわかりやすい話にしている。もちろん、登場する料理は毎回おいしそうで、『孤独のグルメ』(テレビ東京系)のような料理ドラマとしても満喫できる。

 映像が安っぽく合戦の描写が雑でも、さして気にならず、緊張感がないのに物語はメリハリが効いていて毎回ちゃんと楽しめる。ある種、刑事ドラマをプログラムピクチャー(放送スケジュールの合間埋める低予算作品)として安定供給しているテレビ朝日ならではの構成力だといえよう。そして何より最大の見どころは、役者陣の怪演だ。

ゴローちゃんもっと悪役やって!

しぃちゃん

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