芸人もヤル気消失か

吉本興業、新劇場が続々オープンも「ルミネtheよしもと」“半額”決行の焦心

2014/09/24 11:45
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「ルミネtheよしもと」公式サイトより

「7月、新宿ルミネにある吉本の新喜劇劇場・ルミネtheよしもとがひっそりと値下げしたんです。増税後にもかかわらず、その値下げ額は4,000円から2,000円。一気に2,000円も下げたんですよ。こんなに下げて、経営が成り立つのでしょうか」(お笑いファン)

 ルミネtheよしもとといえば、大阪の新喜劇劇場である梅田花月と並んで、東京吉本の新喜劇を象徴する劇場だ。7月から平日昼公演の入場料を2,000円に落とし、ファン層の拡大を狙うというルミネtheよしもとだが、「あまり受けなくても許される金額ですね」とCOWCOW・多田健二は会見でポツリ。大阪・梅田花月では、観光バスが横付けされ、連日大入り。ルミネでは、一体何が起こっているのだろうか?

「客入りが良くなく、経営が厳しいそうです。出演者も若手が中心となっており、新喜劇の十八番である定番ギャグもないので、新喜劇らしくない。それ以前に、大阪と違って、新喜劇という文化が根付いていないので、リピーターが入りにくいのが原因ではないでしょうか」(週刊誌記者)
 
 若手芸人のファンは若い女性が多く、彼女たちにとって4,000円という額は高い。劇場の賃貸料はかなりするようだが、それでも人が入らないよりはマシだということで、値下げを決行したという。半額という話題性もあって、7〜8月は順調に客足が伸びているというが……。吉本にはまだ、テコ入れ必須物件が数々ある。

「幕張のイオンモールにある“よしもと幕張イオンモール劇場”ですが、イオン自体に思うほど客が入っておらず、同時に吉本の劇場にも客が来ていないのが現状。はっきり言って厳しいですね。渋谷の“∞ホール”も経営が厳しいと数年前から言われていますから」(同)

 最近は大宮や沼津に新規で次々と劇場をオープンしている吉本だが、採算性は見込めるのだろうか。当面は既存劇場のテコ入れに力を入れるべきだと思うのだが。

最終更新:2014/09/24 12:16
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やりっぱなしの中途半端事業が多すぎー
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