[女性誌速攻レビュー]「DRESS」10月号

結婚、妊娠・出産が基準? 女を置いてけぼりにする、「DRESS」女の賞味期限問題

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「DRESS」2014年10月号(幻冬舎)

 創刊当時に「DRESS」(幻冬舎)が目指していたハイソでゴージャスなアラフォー像は、読者に受け入れられずに、読者同士で作った部活にいそしむ、庶民的な形に落ち着いてきました。となると、今度はアラサー雑誌と何ら変わらない感じがします。アラサーより10歳も多く年を重ねたら、いい加減知性も教養もついて、言うことにもやることにも、アラフォーらしさが出てくるのかなと思っていたのに、雑誌で見る限り、“年取ってる”以外は、アラサー女性とあまり変わりがなさそうです。かっこいいアラフォーは手が届かなくて誰も食いつかず、スノッブなアラフォーは、健康が気になるただ老いたアラサー。つくづく、アラフォーという世代の難しさを考えてしまいました。

<トピック>
◎秋のファッション進化論。
◎“女の賞味期限”ってなんでしょう?
◎私を変える「運命のひとり旅」へ、いざ!

■「女の賞味期限」問題から感じる差別意識

 今月号には、「“女の賞味期限”ってなんでしょう?」という甘糟りりこさんと、ジェーン・スーさんの対談が載っていました。結婚や妊娠・出産、そして女の賞味期限について彼女たちの考えを聞くといった内容です。甘糟さんは『産む、産まない、産めない』(講談社)、ジェーンさんは『貴様いつまで女子でいるつもりだ問題』(幻冬舎)で話題です。筆者も読みました。等身大の女のホンネや環境を余すところなく語った、共感でいっぱいになれる内容でした。しかし、これらの本は「女の賞味期限について」語っていると言われていますが、読んでみて思うのは、「別に女の賞味期限はいつかという話なんかしてないな……」ということです。

 そもそも論になってしまいましたが、話を進めましょう。誌面には、対談とともに「女の賞味期限はあると思いますか?」という読者アンケートも掲載されています。でもこの賞味期限って、一体なにをもって決めるのでしょう。多分、それは、自分ではなくて他者なのではないでしょうか。いくら自分で「賞味期限なんかないよ!」と頑張ったところで、「切れてる、切れてる!」と言われればそれまで。

 昔から女は、“賞味期限”的な評価を押しつけられてきました。20年前までは「女はクリスマスケーキと同じ」「25歳を過ぎたら行き遅れ」「クリスマスケーキのいちごを付け替えて売る」などと言われていたので、この年齢が世間に決められた、賞味期限だったように思います。今は40歳ですか、それ以上ですか。アラフォー雑誌で女の賞味期限が取り上げるのだから、世間的にそのあたりが境目だという前提なのでしょう、ずいぶん伸びたものです。

 アンケートでは、「何を基準に賞味期限を計りますか?」という質問に「容姿35%」「年齢17%」「妊娠可能年齢17%」「異性との関係22%」「生理の有無9%」という結果が出ています(結果に「その他」がないので、そもそもこれらの項目から回答を選ぶ形だったのかもしれません)。タイトルページにも「結婚のこと、妊娠・出産のこと、そして女の賞味期限について語り合っていただきました」と書いてあるので、結婚、妊娠・出産市場に乗るかどうかが賞味期限だと編集部が考えていることがうかがえます。

表紙の「流行通信」「GINZA」二番煎じ感はどうなの?

しぃちゃん

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