【連載】彼女が婚外恋愛に走った理由

「主人に跨るなんて死んでもイヤ」アラフィフ主婦が、それでも浮気相手を捨てた理由

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(C)いしいのりえ

 家庭を持っている女性が、家庭の外で恋愛を楽しむ――いわゆる“婚外恋愛”。その渦中にいる女性たちは、なぜか絶対に“不倫”という言葉を使わない。どちらの呼び名にも大差はない。パートナーがいるのにほかの男とセックスする、それを仰々しく “婚外恋愛”と言わなくても、別に“不倫”でいいんじゃない? しかしそこには、相手との間柄をどうしても“恋愛”だと思いたい、彼女たちの強い願望があるのだろう。

 女1人で生きることは、まだまだ難しい今の日本。将来を見据えて結婚を決意する女性は少なくない。今の経済力で、果たして老後を1人で暮らせるのだろうか? そんな疑問が頭をもたげる。じわじわと形成されてゆく“老後”の自分自身を想像すると、まるで真綿で首を絞められるような気持ちになってしまう。

「私は浮気相手との交際によって、“女”でい続けることよりも、夫との今の生活の方が大事。だから、私は彼を捨てました」

 綾子さん(仮名)は真っ直ぐに私を見据えてそう言った。彼女は、近年メディアで「今最も元気な世代」だと伝えられているアラフィフ世代。51歳、という実年齢を聞いて驚いてしまった。髪や肌に多少の衰えは垣間見えるものの、ノースリーブのブラウスからのぞく二の腕はほっそりとしつつも筋肉で覆われていて、形のよいヒップラインにはスリムなジーンズがよく似合う。

 幼い頃、バレエを習っていて、今でも時々フィットネスクラブのプログラムに参加しているという。平日の昼間には、家事を済ませてからフィットネスクラブに通い、彼女と同じ専業主婦の仲間たちと汗を流すのが日課だそうだ。「意外と多いですよ、私みたいな日中に時間を持て余している主婦って」と、八重歯をのぞかせて綾子さんは笑った。

■出会い系登録のきっかけは「友人の性生活」

 綾子さんが結婚したのは24歳の時。相手は、大学時代から交際していた恋人だ。

「結婚した理由は……当時は、何も考えていませんでしたね。同じゼミの仲間でなんとなく話も合ったし、就職してから、彼も私も特に心移りすることはありませんでした。結婚した理由を強いて挙げるとしたら、まわりが結婚ラッシュだったからでしょうか」

 当時、綾子さんのゼミ仲間の大半は24歳を境にバタバタと結婚していった。同年齢の女性たちが幸せそうな笑顔を浮かべている様子を見て、綾子さんも「なんとなく焦りを感じた」という。

「主人は大学時代からの付き合いでしたから、当時、結婚するならこの人、と疑いませんでしたね」

 交際の末、現在のご主人とゴールインを果たした綾子さん。周囲からは、「長年の恋愛期間を経て、幸せを掴んだ女性」として見えていたことだろう。しかし綾子さんの心に、モヤがかかってしまう出来事があった。それは、同じゼミ仲間の女性とお茶をしていた時のことだ。

男より自分を好きになる方が終わりが見えない?

しぃちゃん

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