【隔週刊】さざ波ニュース

「冷やし中華が不味かったので80%残した」大木凡人のブログがどことなく恐いワケ

2014/08/30 16:00

■第1位 食レポ界の粗大ゴミ・彦摩呂が、石ちゃんから受けた公開処刑

 ボキャ貧、表現力ゼロ、笑えないデブ……等々の理由から「いいかげん彦摩呂なんとかした方がいいんじゃないか」との声高まる昨今、『火曜サプライズ』(日本テレビ系)の「デブ三羽がらすシリーズ」が19日、放映された。石塚英彦、パパイヤ鈴木の肩を借りてなんとか彦摩呂が成立していることでおなじみの当シリーズ、今回は「店主がおデブの美味い店」と題した、レポーターデブ3×店主デブ3の劇的に湿度が高い企画ゆえ、バランスとしてレポーターによる各々のフィールドワークを下地にしたスマートなコメントが求められる。

 もちろん、デブレポーター学のPh.D、石塚英彦のコメントはこの日も振るっていた。老舗カレー店に入店するなり、店のクーラーが効き過ぎていることについて「店主さんの適温ということでよろしでしょうか」「後ろ姿が芝田山親方(元・大乃国)に似てますね」。人気鉄板焼き店が狭く長い階段を上った2階にあることについて「何故、店主が太ってるのに店が2階に?」。カメラに背を向けて厚切りベーコンに胡椒を振りかける店主に「そっち(視聴者側)から見ると、手から砂が出てるサイババみたいになってますけど」。自らはあくまでも外側の情報のレポートに徹し、味のレポートに関しては後輩にチャンスを託すという、さすがは博士号取得者の貫禄と余裕である。

 対して、彦摩呂。ロケ冒頭からいきなり「ブヒッ、ブヒッ」と鳴きながら登場。どうやら人間であることを放棄したようだ。肝心の食レポでのコメントといえば、噛まずに舌で押すだけでほぐれる肉に対して「豚のヨガ教室や~」、牛すじ丼のつゆだく感について「おつゆの誕生日や~。Happy Birthday つゆ~」と、愚にもつかないコメントを連発。間に立ったパパイヤ鈴木が気の毒だった。彦摩呂がクソコメントを発するたびに生じる石塚のピリつきと気まずい沈黙を、苦笑いでやり過ごすしかなかったのだから。

佃野デボラ(つくだの・でぼら)
ライター。くだらないこと、バカバカしい事象とがっぷり四つに組み、掘り下げ、雑誌やWebに執筆。生涯帰宅部。タンブリング・ダイス所属。

最終更新:2019/05/17 20:13
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