[ジャニーズツッコミ道場]

主役なのに“空気”に? Hey!Say!JUMP・中島裕翔の突出しないという「溶け込み力」

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八王子にも水戸にもいないヤンキー姿で活躍中

 今回ツッコませていただくのは、現在『水球ヤンキース』(フジテレビ系)に主演中のHey!Say!JUMP・中島裕翔。

 視聴率は初回の8.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)から、7.2%、5.6%、6.7%と推移し、第5話では8.1%と、8%台に回復。ブーメランパンツ姿のイケメン集団、水着姿の女子、わかりやすいストーリー、曜日・時間帯との相性など、好条件が重なって好調な数字を維持している。主演の中島も「不良にあこがれる、単純バカで真っ直ぐな、ちょっとズレた帰国子女」役が愛らしい感じにハマっている。また、中島のほかに山崎賢人、間宮祥太朗という『弱くても勝てます~青志先生とへっぽこ高校球児の野望~』(日本テレビ系)とカブったキャスト+中川大志、千葉雄大などの「若手イケメン俳優集団」の中にいても、時代錯誤の金髪ヘアでありながら、とりわけ整った顔立ちであることをあらためて感じさせる。

 にもかかわらず、不思議なのは、どういうわけか主役の中島が「空気」になってしまうこと。『水球ヤンキース』には、かつて『ごくせん第3シリーズ』(日本テレビ系)での棒読み演技で「神」とまで言われた、同グループ・Hey!Say!JUMPの高木雄也が出演しているが、皮肉なことに話題になるのは主演の中島よりも高木の方だ。「神(高木)が神じゃなくなっている(演技が上手くなっている)」「高木のだらしない体がエロい」といった感じの声が上がっている。

 また、『弱くても勝てます』に出演していた際には、へっぽこチームにおいて、唯一野球がうまい爽やかな役を好演していた。今、最も「旬」の棒読み俳優・福士蒼太よりも演技も自然だし、正直、ルックスだって「福士蒼太よりイケメン」という声が視聴者の間にもあった。『水球ヤンキース』で、なんとなく「空気」になってしまうのは、役柄上仕方がないだろうし、ヘンに浮くよりも断然良いと思っていた。

 そもそも中島が俳優仕事で躍進を遂げたのは、お化け視聴率ドラマ『半沢直樹』(TBS系)において、大御所だらけの中で初々しい若手銀行マンを好演したこと。その印象から、ジャニーズファン以外から、いまだに半沢ドラマの役名「中西」と呼ばれることが多いことを考えても、いかに役柄と一体感があったかがわかる。そう、何かと「空気」になってしまう中島だが、それって必ずしも悪くないんじゃないだろうか。

 「空気」になるのは、クセのない整ったハンサム顔だからということ、やや滑舌に難アリとはいえ、演技がナチュラルだということ、空気が「普通の若手イケメン俳優」だということなど、さまざまな要因があると思う。でも、作品全体においては「突出しない」良さというのも、きっとある。例えば、同グループのHey!Say!JUMP・山田涼介の場合は、昨年の嵐・大野智主演の『24時間テレビ』(日本テレビ系)の特別ドラマ『今日の日はさようなら』にバーター出演した際、人生のほとんどを病院で過ごしている患者を演じていたが、棺桶に頬ずりする恍惚とした表情などの「怪演」ぶりには「鳥肌が立った」「怖すぎる」という声が続出。良くも悪くもどこでも目立ってしまう存在感の大きさは、ともすれば主演を食ってしまうこと、周りの空気を破壊してしまうことだってある危険性を感じさせた。

 演技力においては、山田は抜群に達者だが、逆に言うと、どこにいても「溶け込むこと」はできない。主演じゃなくとも、どこに出ても「横並び」の空気は出しにくい。そう思うと、「どこでも溶け込む」「どこでも空気になる」「横並びでチーム感が出る」役者というのも確実に需要はあるはずで、山田にしかできない役があると同時に、中島にしかできない役もあり、それぞれに「持ち場」が違うのだと感じる。

 ちなみに、『半沢直樹』の「中西」役で注目した人が、Hey!Say!JUMP内で中島を見たとき、「グループの中では脇の方なんだ」と驚く書き込みをTwitterなどでしばしば見かける。人気メンバーが山田・知念侑李・有岡大貴の「ちびーず」であることから、身長的なバランスで脇に行くことが多いのもあるが、個人的にはキレイな顔&大きな体を子どものようにめいっぱい動かして端っこではしゃぐ「グループ内での顔」もまた、魅力の1つだと思っている。

 徐々に知名度を上げつつ、「イケメン」という評価も高く、それでもなんとなく薄い存在感の中島裕翔。それは決して弱点ではなく、「溶け込める」強みなのだと思うけど……。
(田幸和歌子)

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しぃちゃん

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