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『SP』以降のアクション俳優評を覆す、V6・岡田准一『軍師官兵衛』の悪魔的芝居の本領

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『軍師官兵衛』(NHK)公式サイトより

 『軍師官兵衛』(NHK)は、戦国時代に活躍した豊臣秀吉の軍師として有名な黒田官兵衛の半生を描いた大河ドラマだ。官兵衛を演じるのはV6・岡田准一。大河ドラマは、NHKの看板ドラマ枠である連続テレビ小説(朝ドラ)と並ぶ枠だが、視聴率面で好調な前者に比べ、近年の大河ドラマは苦戦を強いられている。

 『龍馬伝』以降の大河ドラマは、重厚な歴史劇を展開し、玄人筋からは高い評価を獲得している。しかし、幕末や平安時代末期など、知識があまり共有されていない上に人間関係が複雑に入り組んだ時代が描かれるため、昔からの大河ドラマ視聴者の間では賛否が分かれている。それは映像面でも同様で、歴史考証を元にリアルな映像を作ろうとすればする程、既存の時代劇に見慣れた視聴者からは「画面が暗い、汚い」と言われてしまう。つまりNHKサイドが引き上げてしまった水準に視聴者がついていけないというマッチング・ミスが起きているのだ。

■官兵衛の凄みある形相

 そんな現状を考慮してか、『軍師官兵衛』は、大河ドラマでは視聴率が好調な戦国時代を舞台にすることで、昔ながらの路線に原点回帰を図ったように見える。しかし、序盤こそ、若き官兵衛を主人公とした活劇として気軽に楽しめたが、途中から織田信長(江口洋介)がブラック企業の社長のように、家臣へ無理難題を要求するようになり、だんだん鬱々とした展開となっていく。官兵衛の物語も、黒田家が仕える播磨国が、織田につくか毛利に付くのかで揉める内ゲバじみた話となり、味方が次々と裏返り、その度に人質の息子や家臣が処刑されるといった、戦(いくさ)の影で犠牲になる弱者の姿が描かれる。そして官兵衛が、盟友・荒木村重(田中哲司)の裏切りにあって地下牢に幽閉されたところで鬱展開はピークに達する。

 『龍馬伝』や『平清盛』と同様、中盤でストーリーが重くなりすぎて、視聴者が脱落するという轍を踏んでしまったのだ。しかし、この鬱展開は、官兵衛が“天才軍師”として覚醒する姿を描くために、どうしても必要な“溜め”だったのだろう。1年後、救出された官兵衛は、前半の若々しさから一転、顔に痣のある厳しい形相へと豹変。投獄の経験を経て、鬼神に取りつかれたような迫力をまとった、ニュー官兵衛として復活する。

 官兵衛は、秀吉(竹中直人)を天下人にすることで乱世を終わらせることを誓い、そのために軍師として容赦ない采配を下していく。そして信長が、明智光秀(春風亭小朝)に討たれたことを知ると、秀吉に「ご運が開けました」と伝え、誰よりも早く、光秀を討つことを提案する。信長の死で気が動転している秀吉の心の隙に入りこんで説得する官兵衛の姿は、まさに悪魔が人を誘惑しているかのようだ。

岡田自身も年下男子好きの化物らしいッス

しぃちゃん

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