石川敏男の芸能デスクレポート

桂銀淑、詐欺罪で在宅起訴! 借金、離婚、薬物、国外退去――転落人生は終わってなかった

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『桂銀淑 ベスト』/キープ株式会社

 独特のハスキーボイスと哀愁のある歌声で「すずめの涙」を大ヒットさせた韓国人歌手・桂銀淑(ケイ・ウンスク、53)をご存じだろうか。1988年から7年連続で『NHK紅白歌合戦』に出場という華やかな記録を持っているスターだ。その彼女が、ソウル中央地検に詐欺罪で在宅起訴された。

 桂は4月、ドイツの高級車・ポルシェの「パナメーラ」を約3,000万円でリース。毎月、リース代を支払う契約を結んだが、この車を担保に消費者金融から借金をし、リース代をまったく支払わなかったことで告訴されたのだ。韓国の刑事事件に詳しい日本の男性週刊誌記者は「桂は認知症のお母さんと一緒に住んでいて、身柄を拘束するわけにはいかない。地検はお母さんのために、在宅起訴にしたんだろう」と話す。あの大スターが、認知症の母を抱え、生活費に困るほどの暮らしをしていたことに驚いてしまった。

 90年代初め、桂の人気は飛ぶ鳥を落とす勢いだった。作曲家・浜圭介と歌った「北空港」、堀内孝雄と歌った「都会の天使たち」が大ヒット。「演歌歌手のアルバムは売れない」というジンクスをも打ち破り、『東京HOLD ME TIGHT』『未来女』がビッグセールスを記録した。92年には、韓国人の実業家と結婚し、公私ともに順風満帆だったはずだ。

 しかし桂は96年、来日以来所属していた事務所から独立する。「納得がいくコンサートをしたい」という理由からだったが、夫がアドバイスしていたとも聞いた。しかし、ここから彼女の転落人生が始まってしまったのだ。

 まず、夫の会社が2億円を超える借金を抱えて倒産。桂自身も、新しい事務所からの借入金があり、夫婦合わせて約4億5,000万円の借金を抱えることになってしまったのだ。その後、98年に2人は離婚。当時私は、桂のマンションで彼女に取材したが、部屋に生活必需品が何もないのに驚いた。全部元夫に取られてしまったのだろう。テレビすらなかった。また部屋が無機質で、冷たい印象を受けた。「ファンの人のためにも頑張りますよ」と、弱々しく答えていた桂の姿が今も目に残っている。

 それから細々と歌手活動を続けていた桂だが、借金裁判、更年期障害、うつ病に苦しみ、ついに薬に手を染めていった。そして2007年、覚醒剤取締法違反で逮捕、国外追放処分が下され、桂の歌声が日本のテレビ・ラジオから流れることはなくなった。

 しかし今年2月、久々に桂が日本のテレビに顔を出した。自らの転落人生を語り、日本での復帰を願っている様子だった。詐欺事件に桂は「幼なじみの友人が車を購入する際の保証人としてサインしたが、裏切られる結果になった。誤解です」と言っているから、いずれは白黒つくことになるのだろう。

 「♪たかが人生 なりゆきまかせ 男なんかは星の数ほど 泥んこになる前に綺麗にあばよ~」と力強く歌っていた桂を、再び見られる日は来るのだろうか。

石川敏男(いしかわ・としお)
昭和21年11月10日生まれ。東京都出身。『ザ・ワイド』(日本テレビ系)の芸能デスク兼芸能リポーターとして活躍、現在は読売テレビ『す・またん』に出演中。 松竹宣伝部、『女性セブン』(小学館)『週刊女性』(主婦と生活社)の芸能記者から芸能レポーターへと転身。

桂銀淑を見てると「されど人生」って思うわ

しぃちゃん

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