今井舞の「週刊ヒトコト斬り」

夏のCM界に名を轟かす「東京サマーランド」、今年の新作がなかなか拾えないワケ

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「東京サマーランド」公式サイトより

――毒舌コラムニスト・今井舞が、話題のアノ人物やアノニュースをズバッとヒトコトで斬り捨てる!

◎脱法ハーブ疑惑も
 「独自路線を行くCMを流す会社」というのはいろいろある。「キンチョー」しかり「エステー」しかり「としまえん」しかり。そして「サマーランド」もそういう路線を貫く会社であった。去年のCMとか、ものすごい太ったお母さんの、喫水線を抉る肉の揺れが印象的だったのだが。今年は……。何かこう「こういうCM」と説明するの困難な感じの、何ともいえない仕上がりなんである。サマーランド内のあのザバーンってなるデカい桶みたいな装置と、ダイオウイカやビルなど、何かデカいものがいっぱい出てきて。で大きさ比べ? 自己紹介? みたいな感じの。全部イラストで出てくるんだが、タッチが全部違う。それだけ。それだけのCMなんだが。もう何かアンナカでキメてる人の脳内をうっかり覗き見してしまったような仕上がりなのである。不思議と不快感はないのだが(私は)。何かにつかまりながら見てないと、どこかに吸い込まれていきそうな気持ちになる。子どもの頃、各テレビ局が放送終了の際流していた、自局のタイトルロールの映像が意味もなく怖かったのを思い出す。今の若い人は知りませんね、そんなものは。とにかく、あのCMについて説明しようとすればするほど、何も伝えられなくてもどかしい。この原稿を書くため、ネットで見て確認しようと思ったのだが、なぜかまったく拾えないし。私にだけ見えてたんならどうしよう。

◎まだデーブの方が“ある側”か
 人間は2つに分けられる。W杯に興味ある人間とない人間。そんなW杯も終わったわけだが。「え、決勝昨日だったんですか?」って、まさか大久保嘉人が「ナシ」の方だったとは。いやいやいや。

 大久保が知らない間に、ドイツが優勝していたのであった。何かカッコいい、でもいつも鼻クソを食っているという、振り幅のデカさが話題になったドイツの監督。TBSがやたらと「サッカー界の草刈正雄」を連呼するのにイラッときて、「野口五郎も入ってる!」といちいち口答えしていたのだが。似てるな草刈正雄。あの草刈り機のCMの最新バージョンが、特にそっくり。本人じゃないかと見まごうほど。これ、サッカー場の芝を刈ってるシチュエーションで作ってほしかったなぁ。ネイビーのシャツ着せて。できれば鼻の方もチャレンジしていただいて。食べなくても、鼻に手をやるだけで十分だから。当たり前。しかし全ては「開催中」って部分が重要なのである。ことW杯に限っては。興味ある人間はあるけど、ない人間は本当にないからなぁ。

 どこに何をどう張るのか。ホントに、博打としては大変難しいW杯。スター選手を使った各社のCMとか、決選に残ってればまだしも、早々に敗退してたりすると気まずくって目も当てられない。NHKもあれ、ネイマールとスペインのスター選手の運動能力の高さでNスペ組んだりして、「ブラジルVSスペイン」で張ってたな。手堅いけど。実は私もそうだった。惨敗。うわーん。W杯で張るのと、日本が優勝するのと、どっちが難しいんでしょうか。とりあえず、大久保は決勝に興味がなかった。そのことを胸に、ブラジル大会の総括としたい。

◎間とってラモス瑠偉の永谷園で
 外国人スターに、たどたどしい日本語を言わせる。古より日本に伝わる伝統的なCMの1つの製作法である。古だけに、最近は「カッコインテグラ」とかあんまり見かけないけど。しかし、今甦ったな、古が。ミランダ・カーをキャラクターに据えた洗剤のCM。「ボールドデェス!」つってるアレなのだが。彼女のセリフが、シリーズを追うごとにジワジワ増えてきているのである。

 「スプーンモ、キャップモ、イリマセン」「ツマンデ、ポント、イレルダケ」「シカモ、ススギイッカイデ、コノカオリー」。うーん。「カワイイ」で乗り切るつもりなのかもしれないが、セリフが増えれば増えるほど、何だか見ていてヒヤヒヤする仕上がりになっている。ディカプリオとか、ジョージ・クルーニーとか、今は「カッコインテグラ」とは真逆をいくのが海外スター起用CMの座標軸だというのに。ミランダ・カーのは、サマンサ・タバサのも含めて、有難味よりヒヤヒヤ感が勝るものが多い。「カッコインテグラ」どころか、一気に「聚楽よ」まで座標を戻している気が。何だろう。何か狙いがあってということなのか。単に「契約がユルい」ということなのかもしれないが。

 ……今週は、赤西錦戸山下の「ジャニーズ猪鹿蝶」の話題なんかもあったのたが。あれ、何も書きようがなくて。都市伝説みたい。なもんで今週はCMネタでいってみました。

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今井舞(いまい・まい)
週刊誌などを中心に活躍するライター。皮肉たっぷりの芸能人・テレビ批評が人気を集めている。著書に『女性タレント・ミシュラン』(情報センター出版局)など。

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