『女子の人間関係』刊行記念トークショー

「女」が女を批評するワケ――水島広子×小島慶子が語る、女のしんどさ

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(左)精神科医・水嶋広子氏と小島慶子氏

 女子は陰険、女子は嫉妬深い、女子は他人と比較してばかり、女子は悪口が好き……一般に「女子」の人間関係は面倒臭いものであり、その面倒臭さとうまく付き合っていくしか女子として生きる道はないと捉えられている。しかし、その面倒臭さは「医学的に見れば99%解消できる」と精神科医の水島広子氏は『女子の人間関係』(サンクチュアリ出版)で説く。本書は、「嫉妬して張り合ってくる女」「他人のライフスタイルを非難する女」「友人の結婚が喜べない」「いない人の悪口大会」など具体的なケースの原因を解析、ステップを踏んで丁寧に解決方法を示す実用的かつ「女」の癒やしの書である。この刊行を記念して、水島氏と、タレントの小島慶子氏によるトークショー「女子がしんどい。自分がしんどい。から自由になる」が6月30日、啓文堂書店吉祥寺店で開かれた。

 女子として女子と付き合うことのしんどさをテーマに語り合うこのトークショー。まず、水島氏は、『女子の人間関係』を執筆した動機について、「『女の足を引っ張るのは女だ』と言われたり、あるいは女性の中でも名誉男性のような女性が、『私は女だからって苦労したことはありません。苦労しているのはバカな女たち』という態度をとったり、常に女性は分断されてきました。それをつなげて癒やしにつながるような本にしたいと思いました」と語った。本書では、女性のイヤな部分をカギカッコつきの「女」と定義している。それは、女性が男から選ばれる性であるがゆえに、自分を否定されたり傷つけられたりするなどの経験によって表面化された「癒やされていない心」であり、「女」を癒やすことで、「女」のイヤな部分から解放されると解説している。

 「癒やされていない心」がすなわち「女」であるという定義は、実に興味深い。誰もが、自己を否定されたときに「女」をむき出しにする可能性があるということだ。なぜ「女」は、そんなに傷ついているのか。「女性は、優秀な仕事人であるべき、よき妻であるべき、よき母であるべきといった、“べきである”という抑圧をあまりにも多く背負わされている。そんなに全てできるわけがないのに、『できなくて当たり前』と思えず、自分への評価が低くなってしまっている。そのやり場のない不満を、ほかの女――自分が手にしていないものを手にしている女に向けてしまうという構造があるのではないか」と小島氏が分析すると、水島氏は「イスラム圏など、もっと女性が抑圧されている国では、閉鎖された中で女性同士が助け合って生きていくしかない。一方、今の日本は、女性が抑圧されているとはいえ、男性と対立しない女性はそこそこいいポジションに就くことができるという面も持っている。だから、ほかの女性を蹴落としてやろうという精神性になっているのかもしれない」と語った。

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