サイ女の「文壇ゴシップ劇場」

山田詠美のエッセイが売れない! 出版社たらい回しの“ポンちゃん問題”の実態

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『熱血ポンちゃんから騒ぎ』(新潮社)

 1985年、26歳の時に『ベッドタイムアイズ』(河出書房新社)で作家デビューし、その2年後には『ソウル・ミュージック・ラバーズ・オンリー』(角川書店)で直木賞を受賞した山田詠美。奔放な発言や派手な容姿で話題になりながら、『放課後の音符』『ぼくは勉強ができない』(ともに新潮社)などの人気作を生み、今では芥川賞の選考委員にも名を連ねている。

 自らのニックネーム「ポン」をタイトルにとったエッセイ『熱血ポンちゃん』シリーズは、28歳当時から現在まで続いており、作家としてのポジションは安定しているように見える。しかし、文芸編集者の間では、ここ数年“ポンちゃん問題”と呼ばれるやっかいな案件が持ち上がっているという。

 「ご長寿エッセイとなっている『熱血ポンちゃん』シリーズですが、実はまったく単行本が売れないんです」と漏らすのは、ある編集者だ。

「現在、連載している新潮社の『小説新潮』にたどり着くまで、角川の『月刊カドカワ』、講談社の『小説現代』と連載元を転々としてきたのですが、その理由は単純に、単行本が売れずに連載を打ち切られたから。しかし、それでは山田のプライドが許さないようで、打ち切りを告げられるごとに、付き合いがある他社の編集者に自ら売り込みをかけて、連載を続けているのです」(同)

 引き継ぎ話を持ちかけられた社も、『ポンちゃん』が売れないことは重々承知だが、芥川賞選考委員を務めている山田をそうそうむげにもできないよう。「一見“移籍”に見えるが、“たらい回し”というのが実情」(同)だという。

「単行本は、初版6万部ほど刷っていると思いますが、増刷がかかることはない。さらにその半分は売れずに書店から返品されてくると聞きます。連載開始時から、ほとんど進化しない内容が、当時のファンからも『時代遅れ』と言われていて、読者離れが加速しているようです。今では小説も売れなくなってきていて、業界内では“ポンちゃん問題”や“ポンちゃん事案”などと呼ばれ、話のネタになっています」(別の編集者)

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しぃちゃん

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