石川敏男の芸能デスクレポート

田原俊彦に遭遇! 熱狂的追っかけファンが物語る“トシちゃん”の衰えぬカリスマ

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『35th Anniversary All Singles Best 1980‐2014』/フォーミュラレコーディング

 デビュー35周年を迎える歌手・田原俊彦(53)の凄まじい人気を、あらためて目の当たりにした。ある日曜日の夕方、新幹線の車内で偶然トシちゃんに会い、先月下旬に東京・お台場Zepp Tokyoで行われたスペシャルライブの話をした。「抱きしめてTONIGHT」「ハッとして!Good」「悲しみ2ヤング」「原宿キッス」など全17曲を華麗なダンスとともに披露していたという。

 私が「あそこまで脚が上がるのはすごいね、カッコいい」と外交辞令を言うと、トシちゃんは「もう53歳ですよ。頑張ってますよ」と、シャツをめくった。「こんな状態です」と笑いながら、見せてくれた背中には、数枚のシップが貼られていた。さらに、右足首も見せてくれたが、そこにもシップが貼られていた。ほぼ満身創痍の状態だ。トシちゃんは、「これから尼崎に行って、その後大阪市内に戻るスケジュールです。忙しいことはいいことですよ」と、マネジャーと共に新幹線を降りていった。

 父を早くに亡くし、貧しい母子家庭で3人の姉妹とともに育ったトシちゃんは、中学生の頃から芸能界にあこがれを持っていた。「家族を楽にさせたい」という一心だったようだ。ジャニーズ事務所に履歴書を送ったが見向きもされず、直談判で事務所に所属する。週末には、故郷・甲府から東京にレッスンに通い、近藤真彦、野村義男らと出演したドラマ『3年B組金八先生』(TBS系)で、大ブレークを果たした。その後、1993年10月に、モデルだった向井田彩子さんとできちゃった結婚するが、彼の人気は不動だった。

 しかし、できちゃった結婚の4カ月後、長女が生まれた時のある出来事が、彼の人生を大きく変えることになる。私も出席していた「ビッグ発言」会見だ。「マスコミ嫌いな田原のために集まっていただき、ありがとうございます。今日の会見は、私の意に反するのですが、皆さんの熱意というか、しつこさというか、大きなお世話に困惑していますが、僕ぐらいビッグになると、そうは行きませんね」と、発言したのだ。

 この発言をマスコミが大きく取り上げ、大バッシングを受けることになってしまったトシちゃん。サービス精神旺盛なトシちゃんの本音は「僕に注目が集まるのはOKなんですが、嫁と娘にまでメディアが注目するのは勘弁してください」という気持ちだったようだ。

 そのお嬢さんも美しく育ち、いまや芸能人。そして、芸能界を“干されていた”トシちゃんが、2011年10月に始まったバラエティ番組『爆報!THE フライデー』(TBS系)の出演でよみがえった。アイドルの時とは違う、“素”のトシちゃんを見せることができ、それが視聴者にウケたのだ。

 トシちゃんとの偶然の出会いにもビックリしたが、それよりも驚いたのは、多くの追っかけファンの存在だった。新幹線を降りたトシちゃんに、数十人のファンが群がった。ホームで待っていたファンだけでなく、同じ新幹線に乗っていたファンもいたようだ。キャスター付きのバッグを引いているファンもちらほらいた。そして、このファンらがトシちゃんを取り囲むのだが、彼は足早に歩いていく。ファンは私を弾き飛ばして、トシちゃんを追い、少しでもそばに寄ろうとする。「君たちも尼崎に行くの?」と声を掛けても、誰も聞く耳を持たない。アラフォーであろう彼女たちは、きっとデビューの頃からのファンなのだろう。

 あらためて、トシちゃんの凄さを肌で感じた。若かった頃の傲慢さは消え、大人になったトシちゃんもなかなか魅力的だなと思った。

石川敏男(いしかわ・としお)
昭和21年11月10日生まれ。東京都出身。『ザ・ワイド』(日本テレビ系)の芸能デスク兼芸能リポーターとして活躍、現在は読売テレビ『す・またん』に出演中。 松竹宣伝部、『女性セブン』(小学館)『週刊女性』(主婦と生活社)の芸能記者から芸能レポーターへと転身。

「外交辞令」なんて毒舌が光るね~!

しぃちゃん

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