噂の女"神林広恵の女性週刊誌ぶった斬り!【第225回】

江原啓之に異変!? “脱スピリチュアル”のまともな言葉で狙う次のポジションとは

2014/06/24 21:00

 ということは可能性は2つ。Xの知人と名乗るネタ元男性が、実はX本人だということ。もう1つは、Xと本当に接触していないが、知人友人なる人物の証言を信じるに足る根拠があったということだ。でもねぇ、読むとどっちでもないんだよね。もしX本人なら本人ならではの詳細情報があって当然だが、それもない。知人からの間接情報としても、ネットで流布された以上の詳細もない。とするとかなりのトンデモ記事なのではないか。ネタがなかったのか、「週女」。

 とはいえ、そもそもこの騒動、長男を授かった96年当時の喜多嶋の恋愛模様に起因する。父親として名前が挙がった著名人だけでも、結婚した大沢、石田純一、奥田瑛二、ほかにも元ジャーニーズや有名俳優なども取り沙汰され、いずれも当時喜多嶋と知り合い程度は接触があった。そして今回のX 。さらに今年に入ってから、「東スポ」に父親だと名乗り出たカリスマ美容師なんてのもいた。その全てとはいわないが、何人かは実際に付き合っていたってことらしい。当時の喜多嶋が相当に遊んでいて、自分でも誰が父親だかわからないような混沌とした状況にあった。それが正解なんじゃない? (結論)だからこそ長男が本当に気の毒だ。

 「自身」に掲載されたスピリチュアル・江原啓之の記事を見て驚いた。なんだか“様子”が変である。この企画は江原が最近の話題の事件を“解説”していくというものだが、そのいくつかを紹介してみよう。まずは、小保方晴子のSTAP細胞騒動について。

 彼女は、1つのことに集中すると周りが見えなくなるタイプだが「ひとりだけ絶対に嘘をつけない相手がいます。それは『自分』に対して。真実は、自分自身がいちばんよく知っている」「失敗が許されない戦々恐々とした時代」であり、小保方をパロディにして取り上げるマスコミや世間もおかしいと説く。

 また、ゴーストライター・佐村河内騒動に対しては、単に佐村河内を批判するのではなく「騙されていた全ての人の教養が問われた」問題で、「ドラマ性に惑わされ、作品への評価を上げたり下げたり」する愚かさを指摘する。「自分に見る目がなかったのだと恥入り」自分たちの愚かさに気づく機会だという。さらに『美味しんぼ』(少学館)の福島鼻血表現については、福島の地元が風評だ、迷惑だというなら、「自分たちから声を上げなければ」と訴え、「土地への愛着が“執着”になってしまっている場合も……」と被災者への自立を促す、といった具合だ。

 江原の言ってること、まともじゃないか! もちろん当たり前のことを言っていると言われればそれまでだが、タブーな分野にもあえて踏み込む率直な意見だと思う。何より、霊とか魂とかオカルト、スピリチュアルな用語もほとんど使われていない。どうした江原! これまでになく“まとも”で“普通”だ。そして気になった。掲載されている江原の写真。心なしか痩せている。特に記事表紙の顔写真はかなりスッキリとして見える。どうした、江原! 

「普通がいい」という病~「自分を取りもどす」10講 (講談社現代新書)
普通の人の“まとも”な言葉は誰も聞かないんだもん!
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