[女性誌速攻レビュー]「AneCan」6月号

2,400円の靴下は“安い”! 「AneCan」の金銭感覚は万単位があたりまえ!?

2014/06/26 21:00
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「AneCan」7月号(小学館)

 「AneCan」7月号(小学館)の特集は、「お金に強い女は、強い!賢いお金の使い方」。やりくり下手で、日々お金に悩まされている無頼派の筆者、この特集を「AneCan流、鬼の節約術カモーン!」という意味にとらえ、期待に胸を膨らませていました。が、この特集、ファッションページだけのテーマだったようで、ライフスタイルページではお金のことは全スルー! その上、ファッション特集では、読者(というか筆者)とモデル&雑誌側の価格に対する温度差が激しいと今更ながら判明。例えば「2週間コーディネート」で“抜きどころアイテム”の価格は1万円前後だけ。「これ、みんなにとっては抜きどころ価格!?」と、目を疑ってしまいました。アネサーの懐事情を特集していた号を読む限り、筆者とそう変わらない年収だったんですけど、みなさん……。アネサーの月々の細かい支出をいつか特集してほしいものです。「私アラサーだけど、読者対象じゃないのかしら」なんて、不安を抱き始めてしまいました。
 
<トピックス>
◎「お金のかけどころ」メリハリコーデで夏を制す!
◎「私たち、生活のコレにはお金かけてます!」
◎自分がもっとわかる! “最新検査”体当たりルポ

■「AneCan」の財政事情どうなってるの?
 「教えて、おしゃれプロ!『高いけどいいもの』『安いのにいいもの』」は、おしゃれを知り尽くすモデルやスタイリスト、プレスたちのリアルな声でいっぱい! という触れ込みです。だ・け・ど、おしゃれモデルと自分の金銭感覚、それ以前に、まずセンスの違いという壁が立ちはだかり、まったくリアルを感じられませんでした……。

 まずは、おしゃれ番長の「AneCan」モデル編を。蛯原さんが、高いけどいいもの(=HIGH)において「運命を感じたもの」を紹介をしています。「AneCan撮影で身につけたこのリング。つけた瞬間運命を感じた」……。いや、読者が知りたいことって「ビビビって来たから、高くても買ってしまった物」じゃなくて、高くても元が取れる物、つまりコスパが良い物ですよね。ちなみに紹介されていたのはディオールのリング、ブレスレット合わせてお値段約60万円也。続いて高垣麗子さんは、2,400円の靴下を、安いのにいいもの(=LOW)で紹介しています。靴下でその値段いっちゃう!? いつもどれだけ高い靴下を履いているんでしょうか。靴下としては高いけど、価値はある、だからプライスレス!! とHIGHで紹介してくれれば納得できるものの、LOWに紹介されちゃ納得感ゼロです。しかも、どんなファッションに合わせりゃいいのかわからない、ビビットな多色使いの水玉とシマシマ柄……。

『AneCan (アネキャン) 2014年 07月号 [雑誌]』
100均のキャミの万能度を知らないなんて人生損よ
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