サイ女の「文壇ゴシップ劇場」

「女性作家は、賞よりビジュアル」美人作家獲得に奔走する、出版業界の“新常識”

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『かみにえともじ』(講談社)

 「本屋大賞以外の文学賞が盛り上がらない」と言われて久しい出版業界。芥川賞・直木賞でさえ、昨年の受賞者をすぐに思い出せない人がほとんどだろう。名だたる文学賞には、ほかにも「川端康成文学賞」「山本周五郎賞」「三島由紀夫賞」など、挙げてみれば数はあるものの、「受賞作が発表になってもほとんど報じられず、世間では話題にならないし、売り上げにもつながらない」(出版業界関係者)のが現状だという。

 このように、文学賞が威力を発揮しなくなった今、出版業界内では「作家に必要なのは賞よりビジュアル!」論が高まっているようだ。「特に女性作家にとっては、ビジュアルが最大の武器」と語るのは、ある編集者だ。

「綿矢りさと金原ひとみが芥川賞をW受賞した時の例を見てもわかるように、若くてキレイな女性作家が賞を獲るだけで、マスコミの取り上げ方は大きくなります。最近だと、朝吹真理子が2011年に26歳で芥川賞を受賞した時も、“美人作家”ともてはやされました」

 受賞時の報じられ方以外に、次のようなメリットもあるという。

「ビジュアルがいいと、さまざまな媒体でのインタビューを組んでもらいやすいんですよ。つまり、宣伝がしやすいというわけ。美人作家は、本の帯に顔写真を載せることが多いですが、それも幅広い人に見た目から興味を持ってもらうのが狙いです。今、その戦略で売り出されているのが、本谷有希子、西加奈子、松田青子、木爾チレンあたりでしょうか。かつてその最右翼は川上未映子でしたが、最近では本人が顔出しを拒否しているそうです」(同)

 このように「賞よりビジュアル」と言われだした出版業界だが、昔から「特に恋愛小説を書く女性作家は、世間からビジュアルで査定されやすい」(別の編集者)のだという。

「美人作家がもてはやされる一方で、作品が高く評価されても、顔を知られた途端に『ガッカリした』などと、読者から勝手にマイナスイメージを抱かれてしまうことも。もちろん一部の読者ですけどね。男性作家の場合は、女性作家ほど顔と作品を並べて論じられることはないように思います」(同)

 女性ばかりが、何かと外見であれこれ言われてしまう風潮は、出版業界にも当てはまるようだ。作品の評価とはまったく関係ないところで、売り上げが左右されるてしまうとは、女性作家には酷な話。今後「賞よりビジュアル」は常識と化していってしまうのだろうか?

村上春樹だって「ガッカリ」されても不思議じゃないのにね

しぃちゃん

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