[女性誌速攻レビュー]「婦人公論」6月7日号

“ていねいな暮らし”で修道女をフィーチャーした「婦人公論」 の跳躍力がすごい!

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「婦人公論」6月7日号(中央公論新社)

 人生相談と銘打ちながら、安部譲二のバイアグラ苦労話を山田詠美が鼻ほじりながら聞く、「婦人公論」(中央公論新社)におけるアウトローなゆるふわ連載「人生相談劇場」がついに書籍化です。今号では人生相談の鬼、作家の北方謙三をゲストに迎え、濃いぃ記念座談会が繰り広げられております。題して「生きることは悩むこと 正解はないと心得よ」。スリーショット写真、誌面からじっとりと脂が浮き出てきそう!

 北方といえば、男性誌「ホットドッグ・プレス」(講談社)で担当していた人生相談が半ば伝説化しているお方。名回答と崇められた「ソープに行け」ばかり悪目立ちしていますが、「『死にたい』と言った子に、『50冊本を読むまでは死ぬな』」など、もちろんイイことも言っていたそう。この座談会には、パーティー会場で安部譲二と北方謙三がわちゃわちゃしていたら、それを見た大沢在昌が「お相撲だお相撲だ」と騒いだとか、昔、安部譲二はテレビに出る時、黒い粉を頭に振りかけていたとか、面白いけど限りなくどうでもいい思い出話の合間に、先ほどのような深イイ話が隠れてますので、宝探し感覚でお楽しみください。ちなみに筆者オススメは、北方謙三先生の「肩に毛が生えてる」というお悩みです。「生きることは悩むこと」(北方)とは、なるほど……。

<トピックス>
◎安部譲二×山田詠美×北方謙三「生きることは悩むこと 正解はないと心得よ」
◎特集 幸せを呼びこむ捨て方と整理術
◎現場からの緊急提言 センセイがおかしい!?

■「ていねいな暮らし」の神目線

 さて今号の特集は「幸せを呼びこむ捨て方と整理術」です。あ~、また断捨離か~と思った貴女、どうやら今号は若干トーンが異なる様子ですよ。登場するのは地域雑誌「谷中・根津・千駄木」(谷根千工房)でおなじみエッセイストの森まゆみやシンガーソングライターの大貫妙子ら。下町で暮らす森は「大切な物、良き物を吟味して残す。なければないで、なんとかなる物は新しく持たない」というポリシー。一方、大貫は東京を離れ、葉山へ。「ものが増え続けて、さらに捨てられないというのは、ものがもたらす便秘のような状態」「いつも水が流れるように暮らしていたい。淀むのが嫌なので」。2人に共通するのは、いわゆる“ていねいな暮らし”でしょうか。

 「職人の手仕事による一点ものの生活雑貨」(森)や、「コムデギャルソンの服」(大貫)など、多少値は張っても本当にいいものを長く使う。ただ闇雲に買い、闇雲に捨て、スッキリした気持ちになっているだけの俗世をはるか高みから見下ろすような、ていねい系の方々特有の神の視点が随所に散りばめられています。

萬田さんはおばちゃんだけど、試供品を無慈悲に捨てそう……

しぃちゃん

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