噂の女"神林広恵の女性週刊誌ぶった斬り!【第222回】

中山美穂、“不倫”を恋愛ストーリーに! マスコミ裏ワザ総結集のウルトラQ報道の手口

2014/05/27 21:00

 だがしかし、芸能界の事務所の力は絶大だ。いつも引き合いに出してしまうが、矢口真里のケースと事情が違うとはいえ、扱いが天地の差! というか、既成事実を作って、早いとこ離婚を成立させたいという中山サイドの高度な情報戦術の香りすらプンプンする。本当に付き合っているのか!? もしそうだとしたら、本当はいつから? 数々の疑惑が浮上する素敵な“浮気”記事。

 その答えを巧妙に出してくれたのが、このスクープを後追いする「自身」である。「自身」によれば、夫の辻も2人の関係を知っていたというが、注目すべきは以下の記述だ。「2人の親交が始まったのは、渋谷氏が昨年11月、オペラ上演のためにパリを訪れたとき」であり、それからわずか1カ月後の長男の誕生日に、辻に婚姻関係の継続について切り出した、と。中山の心の中はどうかは知らないが、表面上は仲良く暮らしていた時期に、既に渋谷と交際がスタートした!? とも匂わせる記事となっているのだ。

 さらに「自身」は仰天内幕まで書いている。辻に「離婚に応じてくれるなら親権を手離す覚悟もある」と伝えたと。よってタイトルには「母より女」の人生を決めたとある。どんだけ新恋人の渋谷に入れ込んでいるんだかと少々呆れてしまうが、しかし、再びこれをひっくり返すのが「週女」記事だ。「週女」は少々B事務所と距離感があるのか、タイトルにも「離婚まだなのに」と真っ当なことを言っているが、さらにフランスでは日本と違い離婚後も親権は両親の共同親権になるのだと法曹関係者のコメントを掲載しているのだ。

 何がなんだかわからないが、“真相”などないのが芸能事務所リーク記事。さまざまな思惑が渦巻く中山美穂周辺、というのは間違いないだろう。それにしても“浮気”を“素敵なラブストーリー”に仕上げるというウルトラQと、その背後の芸能事務所の力をまざまざと見せつけてくれた中山美穂新恋人報道だった(キョンキョン、何か言ってやれ!!)。

 これまでも宇多田ヒカルに新恋人が発覚するや否や、遥かロンドンと新恋人の出身地イタリアまで追いかけていった「自身」だが、今回もやりました! イタリアで行われた挙式&披露宴に突撃! おそらく日本から現地入りした日本唯一のマスコミではなかろうか。写真もバッチリ押さえています。

 周辺取材もバッチりで、50人ほどの招待客に日本人は男女2名づつ。加えてバージンロードは父親の照實にエスコートされて歩いたのだとか。ウエディングドレスはロンドンで発注したもので、挙式と披露宴で合計10時間。さすがはラテンなお国柄。だが、宇多田本人はラテンのノリとは違いマスコミ嫌いで、周囲は厳戒態勢、周辺の道は封鎖され、新郎新婦が外に出るとガードマンたちが“和傘”をさして写真を取らせないようにがっちりガード。そんな中での取材とはいえ、なかなかの健闘でよく頑張った。

 だが、どうしても突っ込みたくなることが1つ。2人は挙式後ロンドンに戻り、夫はホテルのバーテンを辞めて独立、イタリアン料理店を開く予定で、もちろん資金は宇多田持ちらしい。ということで、記事タイトルが「私イタリア料理店のマダムになります!」となるのだが、しかし宇多田はそんなことは一言も言ってはいない。そもそも夫がイタリア料理店を開いたからって、あの宇多田が本格的に店に出て手伝うわけはないと思うし、宇多田の感じからして気が向いた時にだけ飲み食いする。そんなもんだろう。まあ、イタリアまで行ったから、妄想飛ばし記事も今回は許そう(笑)。

 ASKAのシャブ逮捕騒動の余波が続いている。警察にASKAのクスリ中毒を通報したのは妻だったとか、入り浸っていた愛人のプロフィール、チャゲの動向などなど、多くの報道がなされている。そんな中「自身」は、ASKA宅周辺を取材中、バッタリ長男と邂逅、そのまま直撃をしている。当然、無言を貫く長男。だが記者はしつこく呼びかけた。「今でもお父さんを愛していますか?」と。26歳の男性に向かってなんともすごい質問だが、長男はそれだけには答えたらしい。「愛しています!」と。涙まで浮かべて――。お父さんのヒット曲を「何度も打つよ~残さず打つよ~」なんて皮肉を込めて歌ったと伝えられる長男だが、ASKAも出所後どうにか更正できるのでは、と思わせてくれた長男の一言と涙であった。 

最終更新:2014/05/27 21:00
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