堺ファンもこれくらいの分析はやってるけどさ

大河初主演の堺雅人、「明るいのに暗い」三谷幸喜が語る俳優としての強みとは?

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瞳になにも映さないような顔をしてるよね

 2016年放送のNHKの大河ドラマが、三谷幸喜脚本・堺雅人主演の『真田丸』であることが発表された。三谷にとっては04年の『新撰組!!』以来の登板、堺は08年『篤姫』以来の出演で、大河初主演となる。堺は以前から「大河ドラマはまたやってみたい」と語っていただけに、ついに夢が叶った格好だ。

 三谷の作品に堺が最初に出演したのは、01年の舞台『VAMP SHOW』。そして『新撰組!!』では山南敬助を演じ、一躍脚光を浴びた。その後も舞台『恐れを知らぬ川上音二郎一座』に出演するなど、三谷が堺に信頼を寄せていることがわかる。

 しかし、三谷は一体、堺にどのような魅力を感じているのか。08年発行の「キネマ旬報」(キネマ旬報社)11月号のインタビューで三谷は、「堺雅人という役者の最大の面白さは、その『矛盾』にあるように思うのです」と語っている。まず、三谷は「役者さんですから、当然、彼はどんな役でもこなします。でも深刻な場面を演じていても、彼には天性の明るさがあります」と、堺の“陽”の面を評価。「彼が登場すると、それだけで画面全体が華やぐ、そんなパワーを堺雅人という俳優は持っています」と絶賛している。

 だが、それ以上に三谷が堺を「稀有な存在」と認める理由は、「根が『陽』のはずなのに、色で例えるなら『寒色系』の人だから」だという。三谷いわく、堺の色は「ブルーがかったオレンジ」。“矛盾した色”だが、それこそが堺の武器だとして、このように評するのだ。

「明るいのに暗い。笑っているのに笑っていない。賢いのにどこか抜けている。熱いのにクール。クールなのに熱い。相反する二つの要素を同時に抱えた人物を演じる時、堺雅人という俳優は、驚くほどの輝きを見せます」

 社会現象となったドラマ『半沢直樹』(TBS系)でも、堺は冷徹さだけではなく、妻や仲間の同僚への温かな素顔も垣間見せ、その魅力を表現。代表作の一つである『篤姫』や『リーガル・ハイ』(フジテレビ系)でも同様に、人間の陰と陽を鮮やかに体現してきた。三谷はこうした堺が持つ天性の才能を、ブレイク以前から見抜いていたのだろう。

 真田幸村は、温厚で明るい性格ながらも、戦では「日本一の兵」と言わしめたほどの知略に富んだ武将。三谷は朝日新聞の連載コラムで、「自分なりの理想の大河ドラマに近づけようと思っている。前回より喜劇色は少なめに、人間ドラマをしっかりと描く」と書いているが、堺はこのドラマでどのような新境地を切り拓くのか。放送はまだまだ先ではあるが、大いに楽しみにしたいところだ。

その妙な明るさが怖いんです

しぃちゃん

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