[女性誌速攻レビュー]「GOLD」5月号

秋元康&田中康夫が登場、「GOLD」が「NIKITA」路線へギラギラ脂っこくなった! 

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「GOLD」(世界文化社)

 ついに編集長交代か? と思ったくらい、今月号から普通のファッション誌に近くなってきた「GOLD」(世界文化社)。昭和の懐かしダジャレや年季を感じるキャッチや見出しは減少しています。さらには、今月は勝負をかけたかのようにバブルの申し子「秋元康」と「田中康夫」が一気に登場! しかし、普通路線のファッションページと、バブル女性の大人ゴージャスなイケイケページとが混在し、先月号とは違った意味で大変のどごしが悪くなっているような……。

<トピックス>
◎ベーシック黒で着映える、ベーシック“華白”
◎4都市それぞれスタイルはマイウエイ♪
◎肉好き美女の黒革の手帳

■心はいまだ女子大生……
 バブル時代は「女子大生」がよほど意味ある肩書だったんだな~と思った企画があります。ファッション特集「お洒落力のルーツは大学時代にあり! 4都市それぞれスタイルはマイウエイ♪」は、神戸・大阪・横浜・東京の大学ごとにファッションの傾向をさらっていく内容です。キャッチで、「神戸の女子大OGは、インパクトアイテムもさらりとなじませる『イイ女モード』! たとえば、甲南女子大学OGの場合」「名古屋の女子大OGは、『王道エレガンス』の進化系で上質を極める たとえば、金城学院大学OGの場合」などとあおってますが、出身大学でファッションを限定されても。確かに、現役女子大生のファッション誌「JJ」(光文社)「CanCam」(小学館)あたりではよく見る企画ですが、卒業してかれこれ20年たってるのに、まだ大学名に属性を求めるって、どんだけ過去に生きてるんですか! いや、そもそもこの企画、元OGたちの現在のファッションをスナップで見せ、大学ごとの傾向を紹介する内容かと思いきや、あらかじめスタイリングしたコーディネートを20~30代モデルに着せているだけ! 折角ならOG読者に登場してもらえばもっとおもしろくなったのに、と思いましたが、そういえば「GOLD」は基本的に30代までしか誌面に出れないんでしたね!

■秋元康&田中康夫が脂っこい!
 そのOGファッションページには、『なんとなくクリスタル』(河出書房新社)で80年代に大ブームを起こした田中康夫が登場しています。田中康夫は現在ではただの粘っこい印象の政治家になっていますが、読者にとっては「ぺログリ」の康夫ちゃんのままです。「ぺログリ」とは“便利なエッチ”という意味で、康夫ちゃんが使っていたセックスの隠語ですね。そんな康夫ちゃん、このページでは当時のキャンパスファッションについて甘糟りり子と対談しているのですが、のっけから「女子大生というだけでちやほやされて、何でも許される時代でした」と甘糟が口にしていていましたよ……。「一番のブランドは『青山学院女子短期大学』」とか恥ずかしげもなく名言を放っています。やっぱり「GOLD」読者はキャンパスライフが一番幸せな時代だったんですね。。

そして連載「Back to ago’80」には、薬師丸ひろ子を伴って女子高生ブームを作った秋元康の登場です。「あの頃、横にはアイドルがいた!」ということで、80年代アイドルを薬師丸と語っているのですが、どうもおもしろくない。売れるアイドルの作り方、秋元の仕事論やアイドル論を「GOLD」で読まされてもなぁ……。企画の切り口が「女性アイドル」で限定されてるからジャニーズへの言及が一行もないのも、読者層を考えれば不親切な気がしました。

しかも、秋元はバブル女性に向けて堂々創刊したライバル誌「DRESS」(幻冬舎)の最高顧問! ライバル誌関係者を出さなきゃいけなくなるほど、「GOLD」は崖っぷち状況なのでしょうか。それとも来月号以降に何かバーターが……? もしや「DRESS」でそっぽを向かれた秋元が、次の「GOLD」をカモにしようと?

■絶滅したアデージョが返り咲き!?
 今月号で一番印象に残ったのは、特集「牛肉好き美女座談会」のギラギラ感です。かつて「アデージョ」を標榜した雑誌「NIKITA」(主婦と生活社)を彷彿させる世界観で、そのアデージョたちが行き着いた最後の姿のような、ギンギンにメス感を放つ美女が並んでいました。病院院長、ワインコーディネーター、代表取締役という肩書からギラついてます。ゴージャスな大人というコンセプトの「GOLD」ですが、まさかこっち方面に向かおうとしているのでは……。話題性はあったものの廃刊になってしまった「NIKITA」の末路を振り返ると、アデージョへの路線変更はかなり雲行きが怪しい気がします。

 そして誌面がギラつこうが秋元が出てこようが相変わらずの路線をキープしているのが桜沢エリカのコラムです。今号では「今も昔も、女の子のいちばんの友達はダイヤモンド」とつづっており、50歳の自分を含めて「女の子」と称してしまうガーリーさに感心しました。意外と、女子大時代で時が止まっている読者層とは相性はいいのかもしれません!
(中島ホタテ)

バブル世代の人って短大へのあこがれすごいよね

しぃちゃん

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