今井舞の「週刊ヒトコト斬り」

“ハコちゃん”こと岩下尚史、その芸能界イチの品格に見合うテレビ番組とは?

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『いっぷく!』(TBS系)公式サイトより

――毒舌コラムニスト・今井舞が、話題のアノ人物やアノニュースをズバッとヒトコトで斬り捨てる!

◎「粋」「品」「艶」の男
 橋田壽賀子センセイをお招きした回の『ぴったんこカンカン』(TBS系)。ロケ先で出る食べ物を次々と平らげる88歳・橋田先生の健啖家ぶりはなかなか見ごたえがあったが。もう1つ見事だったのは、ハコちゃんこと岩下尚史の箸の使い方である。トークをしながら一瞬食事を中断する際も、滑らかに両手を使い正しく美しく上げ下げ。「粋」「品」「艶」みたいなことの修練、判断、伝達において、この人の右に出る人間は芸能界にはいないと思う。何か『いっぷく!』レギュラーでTBSのお抱えみたいな状況になってしまったが、もっと各局で広く汎用して欲しい。『徹子の部屋』(テレビ朝日系)みたいな1on1で、品に欠けるタレントを慇懃無礼にもてなし、欠点をあぶり出すトーク番組とかやらないかな。花だらけのセット組んで。通販番組なんかもいいかも。お墨付き感がすごくて、注文の電話鳴りっぱなしかもしれない。「螺鈿細工の重箱」とか、無意味に高価なブツがいっぱい捌けそうだ。あと、山田五郎と一緒に何かやってもらいたいな。文豪の話でも、昔の花街の話でも、昭和の鯔背についてでも、街角散歩でも何でもいい。このコンビなら何やってもそれなりの話が聞けると思う。あと、王道だけど『タモリ倶楽部』(同)にももっと登場を。とにかく、今の彼を取り巻く状態は何か「宝の持ち腐れ」な感じがしてならない。まずは『いっぷく!』のゲストの相手を彼一人にさせるところから始めてみてほしい。そして最後は安住アナの花嫁になってほしい。それは無理か。

◎アンガ・田中のいい仕事
 ネタの宝庫『バイキング』(フジテレビ系)。木曜日に「ロケレギュラー」だという旬の竹田恒泰が登場。「晩餐会の乾杯では、グラスはぶつけないんです」と目新しさゼロの「竹田式マナー講座」を垂れていたが。お前に教わるマナーなどない。しかし、冒頭「どうしてそんなブサイクなのにモテるんですか」とアンガールズ・田中がいい発破力を見せたのに、せっかくの流れに誰も乗らず。制作側から「あんまりキワどいツッコミはNGで」とお達しが出ていたと思われるのだが。うまいこと話を逸らしていた司会のフットボールアワー。フットボールアワーって優等生だよなぁ。上の意向なんて無視して、もうその場で面白い方に転んで腕を生かしゃあいいのに。『バイキング』出演者って、「こんな番組、マジメにやったってしょうがねーだろ」と半笑いで好き勝手にやる派と、「いや、これもポイントに加点しておきたいので」と律儀にこなす派にキレイに分かれていると思う。「しょうがねーだろ」派の筆頭は、月曜日のサンドウィッチマンだ。あの「地引綱ロケ」の部分だけ、あとでまとめてDVD化して欲しい。

◎あらためて、なぜメイサ?
 初めて動画でのプロモーションが公開された、映画『ルパン三世』。想像以上に「原作に寄せていこう」というベクトルが強い印象であった。特に、銭形警部役の浅野忠信の「ル゛バーン゛!」のダミ声と、ルパン役の小栗旬の「あららららぁ~」。吹き替えか。この宣伝用の短い映像だけで、何だかおなかいっぱいになれた気がする。本編見てヤケドするより、「もしもルパン三世が実写化されたらぁ」という大喜利中枢が満たされたというか。でも、こうして映像で見ると峰不二子だけは、おっぱい感、流し目感、ハードボイルド感の三種の神器を備えた、真木よう子だったよなぁ、とつくづく。

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今井舞(いまい・まい)
週刊誌などを中心に活躍するライター。皮肉たっぷりの芸能人・テレビ批評が人気を集めている。著書に『女性タレント・ミシュラン』(情報センター出版局)など。

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