石川敏男の芸能デスクレポート

『花咲舞が黙ってない』好スタートの裏で、池井戸潤の原作使用料が「爆上げ」のうわさ

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『花咲舞が黙ってない』(日本テレビ系)公式サイトより

 16日、杏(28)主演ドラマ『花咲舞が黙ってない』(日本テレビ系)が始まった。原作は池井戸潤氏、駆け出しの銀行員・舞が不正発覚の支店に異動となり、そのトラブルを解決していく――というストーリー。昨年、最終回の平均視聴率42.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)を叩き出した『半沢直樹』(TBS系)の“女性版”といってもよいだろう。

 初回放送分は、17.2%と高視聴率を記録。これもひとえに、NHK連続テレビ小説『ごちそうさん』で高視聴率を出した杏人気ゆえか? いや、池井戸人気ゆえかもしれないし、異常に多かったテレビスポットが功を奏した可能性もある。

 日本テレビは、今年の『24時間テレビ』のチャリティーパーソナリティーとして杏を抜擢した経緯もあり、視聴率も気になったことだろうが、17.2%という数字を受け、ホッと胸をなで下ろしているという。今後、番組の視聴率はどう推移していくのか、今期最も気になるドラマになりそうだ。

 ところで今、放送界では、池井戸作品の原作使用料が高騰している。彼の原作だと銘打てば、おのずと高視聴率が望めるからだ。ちなみに『半沢直樹』は、『オレたちバブル入行組』と『オレたち花のバブル組』(ともに文藝春秋)からのエピソードを元に脚本が制作され、原作料は、1作品当たり約100万円だったといわれている。

 ただ問題なのは、池井戸作品は、すでに映像化されてしまっているものが多く、残っているのは『金融探偵』(徳間書店)『かばん屋の相続』(文藝春秋)『ようこそ、わが家へ』(小学館)など数本。池井戸氏が新しい作品を書き上げない限り、新しいドラマは生まれないという状況だ。

 そんな中、4月からスタートする池井戸原作ドラマは、『花咲舞が黙ってない』以外に、唐沢寿明(50)主演の『ルーズヴェルト・ゲーム』(TBS系)がある。これらの原作使用料について、業界内で「値段がかなり違っているようだ」と話題になっているという。民放のドラマプロデューサーは、次のように語る。

「『花咲舞』の方は、『半沢直樹』が始まった頃にドラマ制作会社が原作権を手に入れており、その値段は約350万円だったそうです。ところが、それ以降に原作権を得た『ルーズヴェルト』の方は、約600万円だといいます。これほどまで急激に原作料が値上がりするとは、かなり驚き。一体いくらまで上がってしまうのかと、業界内で話題です。ただTBSは、ギャラがかなり高いという『渡る世間は鬼ばかり』の脚本家・橋田壽賀子先生を抱えているので、それ以上の金額は出せないんじゃないかなと思いますが」

 広告代理店のテレビ局担当者が「日テレのドラマ制作費は安いといわれていたのに、『花咲舞』には、1話当たり約4,000万円を掛けるというんだから、これはすごい投資ですよ」と言っていたが、それだけ日テレが『花咲舞』に力を入れているということだろう。

 これからますます、池井戸作品の使用権をめぐって、テレビ局や映画会社の駆け引きが始まるだろう。そんな「視聴率=原作」という考えが広まる中、民放のドラマスタッフからは「1作品当たり1,000万円以上支払う制作会社も出てくるのでは。これじゃあ、主演俳優や女優のギャラより高くなる場合も出てきます。テレビ局の視聴率至上主義が生んだ珍現象ですね」という声も。「ドラマ不況」といわれた平成のテレビ界の行く末はいかに?

石川敏男(いしかわ・としお)
昭和21年11月10日生まれ。東京都出身。『ザ・ワイド』(日本テレビ系)の芸能デスク兼芸能リポーターとして活躍、現在は読売テレビ『す・またん』に出演中。 松竹宣伝部、『女性セブン』(小学館)『週刊女性』(主婦と生活社)の芸能記者から芸能レポーターへと転身。

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