一方、シュワちゃんは能天気発言

「最も優れたリーダー、私の兄弟」S・セガールがプーチンを絶賛しても叩かれないワケ

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完全にアメリカ版宗男じゃん!

 長年にわたる日本での武術修行を経て、ハリウッドで本格派アクション俳優として活動するようになり、『沈黙』シリーズで世界的にブレイクしたスティーヴン・セガール。合気道七段という彼は、俳優の傍ら20年以上ルイジアナ州で保安官代理を務めるなど極めて硬派。チベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ14世と交流があるなど、著名人とコネがあることでも知られている。

 露大手英字新聞紙「ザ・モスクワ・タイムズ」によると、スティーヴンは新作映画撮影で滞在しているルーマニアで取材に応じ、ウクライナ南部クリミア半島の編入を強行したロシアのプーチン大統領について、「クリミア半島に住むロシア語を話す民衆を守りたいという強い気持ち、(ウクライナ南部の港湾都市)セバストポリにおけるロシア黒海艦隊……すべて妥当だと思う」と発言。オバマ大統領が強く非難し続けるプーチン大統領のことを、「この世に生きる最も優れたリーダーの1人」だと絶賛し、「彼のことは兄弟だと思っている」と発言。アメリカのウクライナ政策について、「ばかばかしい」と一蹴した。

 アイルランド新聞紙「ベルファスト・テレグラフ」は、スティーヴンは昨年受けたインタビューでも、「プーチン大統領のことをよく知っているかって? ぜひ、そう思いたいね。彼が世界で最も優れたリーダーであると確信できるくらいは知ってるけれど」とコメントしたと報道。プーチン大統領に心酔してるようだというニュアンスで今回の発言を伝えた。米ニュースサイト「The WIRE」は、スティーヴンはプーチン大統領が進める「労働と防衛に備えよう」というロシア・スタイルのフィットネスの推進もしていると伝え、ロシアの市民権を申請しようかと思うと発言したとも報道。かなりのロシア寄りだと伝えた。

 実はスティーヴンとプーチン大統領は、強く固い信頼関係で結ばれた仲。2人はマーシャルアーツ(武術)を通じて交流を持つようになり、一緒に食事をしたり、スポーツイベントに連れ立って出席するなど親密な友情を築き上げてきた。昨年3月には、ロシアのドミトリー・ペスコフ大統領報道官が国営通信社イタルタス通信に対して、「スティーヴン・セガール氏とプーチン大統領は長年の友人であり、よく会っている」と明かしたほどの仲なのである。

 プーチン大統領は柔道家であり、2008年には『ウラジーミル・プーチンと柔道を学ぼう』というDVDを発売したほど情熱を注いでいることで知られる。近年、アメリカではB級どころかC級スターと皮肉られることが多いスティーヴンだが、ロシアでは合気道を本場日本で修行したマスターとして崇拝されており、プーチン大統領は彼をロシア国内の武術大会などに招待してきた。

 このように親密なプーチン大統領のことをスティーヴンが悪く言うはずはなく、2人の関係を「北朝鮮の独裁者・金正恩とデニス・ロッドマンのようだ」と揶揄するメディアもあるが、不思議と大バッシングはされていない。金と注目を集めるためにはなんでもするデニスと違い、スティーヴンは長年世間に公表することなく保安官(警察官)の仕事してきたような硬派で寡黙な男。セクハラ訴訟を起こされたこともあるが、強い愛国心を持つ真面目な男として評価されている。プーチン大統領との友情も、自慢げにベラベラしゃべることもしない。

 昨年、ボストン・マラソン爆発事件の実行犯に関する情報提供をアメリカがロシアに求める際、ロシア治安当局とのコネがあるスティーヴンに「口を利いてほしい」と頼み、彼のおかげでスムーズに事が運んだと報じられた。イタルタス通信が、「ペスコフ大統領報道官がセガール氏に、ロシア製の銃をアメリカで自由に販売できるよう、米国議会の議員に掛け合ってほしい」と頼んだ、と報じたこともある。このようにロシアと太いパイプを持ち、アメリカとの懸け橋になっているスティーヴンを、アメリカのマスコミが悪者のように書くことはできないのだろう。

 日を追うごとに緊迫の度を増しているクリミア半島情勢。スティーヴンと同じくアクション俳優として世界的な人気を博しているアーノルド・シュワルツェネッガーも、先日行った新作映画のプロモーションで、この問題についてコメントを求められている。アーノルドは2003年~11年までカリフォルニア州知事を務めており、元政治家としての視点からプーチン大統領についてシビアな意見を述べるのではないかと記者の間に緊張が走ったが、アーノルドは平和そうな笑みを浮かべ、「今、彼らが何をすべきなのか。私の意見を述べよう。手をつけていること、やっていること全てをやめ、私の新作映画『サボタージュ』を見れば丸く収まるのだ」と回答。

 『サボタージュ』のプロモーションに忙しい日々を送っているアーノルドだが、行く先々で『ターミネーター』シリーズのキメ台詞「アイル・ビー・バック」を連呼したり、映画とは無関係のコントをノリノリで披露したり、HipHopダンスに挑戦したり、何も考えていない能天気ぶりが話題になっている。クリミア半島情勢に関するコメントも、何も考えていないからこそなのだろうが、ネット上では「プーチン大統領に対してちゃっかり『サボタージュ』を宣伝した」と大喜びされている。

 国際社会に非難されるプーチン大統領をかばうだけでなく、世界で最も優れたリーダーだと堂々と絶賛したスティーヴン。今回の発言でプーチン大統領との絆は一層深まり、ますますアメリカの対ロシア外交に欠かせない存在になったことだろう。

「ロシアに関することなら、オレも協力するぞ! なっ?」

しぃちゃん

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