[女性誌速攻レビュー]「VERY」4月号

膨らんだおなかを隠すな! 「VERY」の産前ランチ服に見る「ママ礼賛」思想

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「VERY」2014年4月号(光文社)

 「VERY」(光文社)にとって、春は毎年戦場です。なぜなら、子どもの入学や入園などで「初めまして」の人に出会うから。今年はそこに仕事を持つママの職場での「初めまして」シーンも加えられ、特集が組まれていました。題して「春は褒められ上手なオシャレに飛びつけ!」です。

<トピック>
◎春は褒められ上手なオシャレに飛びつけ!
◎春のオシャレはウエスト“位置”で決まる
◎NOKIDS VERY読者

■バラエティに富んだ褒められシチュエーション

 「春は褒められ上手なオシャレに飛びつけ!」の特集テーマは、かなり乱暴に要約すると、「機嫌よく毎日を暮らすためにも、褒められるようなコーディネートを楽しむべき」。具体的には、ボタニカル、セットアップ、ボーダー、カーキアイテムなど、今のトレンドファッションを余すところなく紹介していて、かなり使える内容になっています。しかし、こうした流行に飛びついたところで、旦那さんは気づかないのでは……? という不安がよぎります。

 そう思いながら特集を読み進めると、案の定、褒められているシチュエーションは、ママ友、同僚、義理ママ、女子会、送り迎え、仕事復帰、公園、産前駆け込みランチ会、お花見などで、褒めてくれる人物は全員女。旦那さんも、同僚の男性の姿も、近所の八百屋のおじさんも見当たりません。

 確かに、男性はよほどのオシャレさんでないと、最新の流行が何なのかなんて知りません。しかも、流行だからって「よい」と思うような思考回路を持っている人も少数派なのではないでしょうか。となると、褒めてくれるのは、同じようにファッションに興味のある女性たちということになるのは当然。特集が女性ウケに寄るのは、非常に自然な流れですよね。

 しかし、この特集で最も気になったのは、「産前駆け込みランチ」での褒められファッション。子どもが産まれる前に友達とランチをする時、妊婦だからといって「ゆるたぽ服」では誰からも褒められないし、テンションも上がらない。「膨らんだおなかは隠さない、そんな潔いスタイルこそカッコイイ」そうなのです。こんなところに、「VERY」の「母である」ことへのアイデンティティの強さを感じるのです。少子化が問題視される現在、「VERY」的にも、そして社会的にも、母であることには意味があり、かつ妊婦であることはオシャレだと認識されだしたのかもしれません。

「VERY」のお仕事は溝を作ること?

しぃちゃん

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